進化論を信じるな理解しろ

米国人が信じるのは「進化論」より「悪魔」=調査(ロイター)
Poll finds more Americans believe in devil than Darwin(英語版)
そもそもダーウィンの進化論て信じるものだろうか? 理解するべきものだろう。信じるだけの存在の悪魔と比較可能なのか?
英語版に記載されている、
79 percent believed in miracles, 75 percent in heaven, while 72 percent believed that Jesus is God or the Son of God. Belief in hell and the devil was expressed by 62 percent.
奇跡も、天国も、キリストが神か神の息子かどうかも、地獄や悪魔も理解する以前に信じるか信じないかの問題だ。
だけど、進化論は違うだろう。これは科学的仮説。天国も仮説と言えば仮説だが、その〜何というか科学的仮説じゃない。かなり教育受けないと理解しずらい。いくら進化論vs.創造説とはいえ、一緒に並べて「信じますか?」なんて設問自体が微妙にアレな非科学的調査だ。人間の物事に対する精神的構えは「信じる」と「理解する」でかなり隔たりがあるだろう。
聞かれた方はどうしても定番の進化論vs.創造説という限定脈絡に拘束されて自然と結果的誘導尋問になってしまう。日本のCMにだって「運命を信じますか」なんてある。ド真面目に考えて答えるにはそれなりの環境設定が必要だ。
その点、「低学歴ほどダーウィン進化論を信じない」(NATROMの日記)というのはどんなものか。話を余計にややこしくさせるだけじゃないだろうか?
Support for Darwin incereases with level of education〜Percentage of adults who believe is a scientic theory supported by evidenceって、要するに学歴が高いほど進化論の理解が高まるだけで当たり前というか。第一、この設問、「信じるか」でも「理解するか」でもなく「十分根拠を持った科学的理論か」で、相当高度な教育受けた人だって単純に「Yes」なんて言える設問じゃないだろ。
大体、アメリカが特殊だと言うが、進化論について世論調査している国ってアメリカ以外あったっけ?
調べてみると、あった。
英国人半数、進化論に懐疑的 先週放映されたBBCホライズンシリーズ番組の一環"The War on Science(科学における戦争)"という番組の中で英調査会社"Ipsos MORI"によって行われた世論調査の結果が公表された。2千人以上の人々が調査に参加し、地球生命の起源と発達を説明するのに最も適した見解は何だと思うかとの質問に回答した。その結果、参加者のうち22%は創造論だとし、17%%が知的創造論(ID)、そして48%が進化論が最も適していると答え、わからないと答えた人は13%であったという。
まあ、どっこいどっこいと思うんだが。IDというのは、こんな複雑な生命、単純な自然淘汰だけでは不可能でInteligent Designerの存在を仮説したもので、ジョージ・W・ブッシュ大統領も支持しているらしい新種の創造説。
それにこの記事、ダラス発で、この手の話題大抵はアメリカ南部。アメリカが特殊というより、アメリカ南部の名物ぐらいに考えるのがちょうどいい具合じゃないかと。
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