丹沢と富士と温暖化

ohkurafuji丹沢の大倉尾根の山小屋でコーヒーブレーク。小屋のご主人によると、蛙がまだ冬眠もせずにいるのを見たという。蛙ばかりでなく、登山客が12月に入って蛇に遭遇し、目と目が合ってゾッとしたとか。一昔前なら今の季節、時有り得ないことだという。
富士はもう真っ白だというのに動物は暢気になったもんだ。
「動物までが冬眠をやめたということは、もう温暖化が一時的でない証拠ね」と引き取ったのは富士山五合目で山小屋を営む老齢の登山客。その山小屋のある標高3000メートルでも、最近は夏の暑いときには28℃まで上昇するという。若い頃は暑くても17℃で「今日は暑いね」と言っていたそうだ。かつての今頃は大きな氷柱ができていたが、今はもう氷柱もできないとか。だんだん周りの樹林が亜熱帯林のように見えてきて「都会に住んでいる人には実感できないようだけど、もう15年前には温暖化だと気づいていた」という。そして、バリ島での議論も「もう手遅れでしょう」と達観した様子だ。
大体、バリ島の会議って地球温暖化対策会議というよりも排出権取引というニュービジネスの利害調整会議で、そもそも地球温暖化そのものについては話し合われていない。温暖化そのものについては参加者の誰も実感していない、というか恐らく関心すらないのだろう――そう思えてくるくらい無意味なお祭り会議だった。実はCOPというのは今に始まったわけではなく、ずっとそうだったから、恐らく誰も今更驚かないのだろうけど。
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