世紀のツッコミvs世紀のヒキコモリ

久し振りにえらく夜更かししてNHK100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者失踪の謎〜」の再放送をBSで見る。地球が球体であることをマゼランは証明していないとアンリ・ポアンカレがツッコミ入れていたのかと痛く感心。
トポロジーの概念でポアンカレ予想を提唱した数学者ポアンカレ、最初のツッコミは、マゼランは地球が球体であることを証明してない、ということだったらしい。なぜならドーナツスピン状態であることも考えられるじゃないか、と。ピアリーが1909年、北極点に到達したのも、アムンゼンが1911年、人類初の南極点到達を果たしたのも、単なる冒険ではなく、地球が球体であることを最終証明するためだったという科学的背景もあったようだ。
問題提起は、マゼランの船に脳内ロープを付け、出発してから帰港するまで延々とロープを曳き続け、帰港してからロープを手繰り寄せて無事回収できれば球体であることが初めて証明されるという。ドーナツ状でも手繰り寄せられるはずだが、球面からロープが離れないことが前提らしく、北極と南極を貫く穴があれば、ロープは手繰り寄せられないという。その説明は番組で省略されていたが、手繰り寄せる過程でロープは北極、もしくは南極の穴に入り込み、もつれてどうにもならなくなるから。脳内実験したら確かに手繰り寄せられない。
これを宇宙にまで応用したのが、ポアンカレ予想なのだけれど、1904年以来、誰も証明できなかったのが、サンクトペテルブルグ在住のロシアの数学者グリゴリー・ペレルマン氏が今世紀になってやっと証明した。
ところが、本人は証明した途端に4年前からヒキコモリになっちゃって、恩師とも会わず、フィールズ賞受賞も拒否。これまでの貯蓄と母親の年金、後はキノコ狩をして生計を立てて、もう一つの難題解決に取り組んでいるらしい。トンデモなく凄いヒキコモリがいるものだ。
一体、彼は今、何をしているのだろう。アパートの一室に住んでいるそうだが、パソコンでブログでも書いているんだろうか。しかし、それを証明するのはやっぱり難しいんだろうな。
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