一月のゴキブリ

台所の壁にいた。1月にゴキブリを見つけるのは記憶史上初だ。
たまたま3月並みの気温だったので、のこのこ出てきたのかもしれない。地球温暖化でゴキブリ出現もオールシーズンになってきたようだ。
実は先月12月にもゴキブリがよろよろ床を歩いているのを見ている。ひっぱ叩いて成敗するのは状況からしてワケないと思ったが、歩き方に哀愁がそこはかとなく漂い、「もう長くはあるまい」と放置してしまった。寒波がきた正月、出かけていて、部屋の中もかなり冷えていてくたばっていたはずである。
甘く見ていた。ちゃんとどこかに隠れていて凌いでいたのだ。
今度見たゴキブリは先月見たのと同じ奴に間違いない。しかし、先月より確実に元気になっていて、もはや哀愁の匂いはない。殺気を感じたのか、しばらくすると見失ってしまった。
化学兵器ゴキブリホイホイを今から使うのもアレだから、多分、物理的攻撃になるだろう。今度遭う時は、互いに覚悟して決戦に臨むことになるだろう。
既に余ったカレンダーを丸めたまま手元に用意してある。ゴキブリを一撃するにはこれが最適だ。あまり硬いものでぶったたくと中身が出て汚い。失神させるのが目的だ。しかも、こちらもピンポイントで打撃しなければ逃げられるので戦いとしてもフェアだ。
他にも輪ゴムという武器がある。一撃必殺が難しい場所にいる時は、輪ゴムというミサイルで床に叩き落す。これ、しっかり狙いを定めれば大体百発百中の威力がある。
叩き落して余ったレジ袋に入れて口を塞ぐ。ゴキブリは失神からさめると、またゴソゴソレジ袋の中を動き回るがもう遅い。捕まえれば、清掃車に出すまでそばに置き、見取ってやるのが流儀だ。これは古生代から行き続けているゴキブリへの敬意の表現でもある。
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