毒ギョーザに関する素朴な疑問

被害申告は400人超 中国製ギョーザ自主回収も広がる(産経)
メタミドホスは熱処理すると、分解されると言われるが、専門家によっては「蒸発」という表現もしている。だから残留農薬じゃない、悪戯の可能性さえあるということだが、結論が早すぎるような。
そもそも製造段階で偶発的に入って、これだけ被害が増えるのかどうか。実際、中国国内でもニラ餃子を食ってメタミドホス中毒を起こした例がある。製造過程で入ったとするにはあまりに不自然さが残る。
メタミドホスは40℃くらいで蒸発し始めるらしい。「分解」は一体何度の時点で分解し、分解した後、どうなるのかということは分からない。しかし、単に蒸発するだけなら、餃子の場合、皮に包まれているのだから皮が阻止してギョーザ内に残留する可能性が高いのではないか。
よく分かんないのは、どの時点で熱が入ったかだ。
冷凍餃子って封を開けると、中に入っている餃子は生をそのまま冷凍したように見える。経験した限り、皮に焦げが付いた冷凍餃子って見たことない。どちらかと言うとフーズドライ処理の印象が強かった。当該商品は買った覚えがないので分からない。
見た目では、加熱処理されているのか分からない場合が多いことは確かだ。報道などでは、中国の工場内で加熱処理しているというがきちんと確認したのだろうか。加熱処理していたとしても、どのような形でなのか分からない。包装についても、冷凍後に包装したのか、包装後に冷凍したかで微妙に状況が変わってくるだろう。
家庭で作る場合、餃子の作り方を見ると、実際に焼くまで加熱しない。工場内での業務では、違うのかもしれないが、冷凍食品をわざわざ加熱するとすれば、既に焼き済みの「完成品」が入っているはずだが、これまでの冷凍餃子体験からすると、焼くのはあくまで封を開けて家庭でだ。
そうだとしたら、家庭で焼くか、チンかのどっちかだろう。
家庭で焼くとなると、焼き方は一様でなくなり、メタミドホスの残留度にかなりばらつきが出るだろう。水を入れて更に蓋で覆う焼き方なら満遍なく全体に加熱されるだろうが、ズボラして水も入れず、蓋もしない場合、熱が餃子全体に行き渡らず、下手すれば焦げが出た部分だけメタミドホスが分解されて、後は温度が足りず、蒸発すれど皮から出ないまま残留するとか。特に封を開けたばかりの冷凍品だと、焼けたつもりでも実際は加熱が行き渡っていない、というのはよく経験することだ。
チンの場合、これもどれだけ長く強くチンするかで同様にメタミドホスが残留する度合いが違ってくるように思える。
報道では、被害者が食ったギョーザは「残留農薬では考えられないような非常に高い濃度」だそうだが、具体性が欠けている。致死量は体重50キロの人で約1.5グラムだそうだが、重体になった子供は5歳で、多分その3分の1くらいか。しかも、子供はまず神経系統から発達するので、大した濃度でなくても重体になる可能性ってないのだろうか。
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