炭素銀行とは森林のことだ

EUが「炭素銀行」構想、排出権取引に中立機関・英首相が提案 ブラウン首相は具体的な枠組みは明らかにしなかったが、欧州委の関係者によると、企業に温暖化ガスの排出枠を割り当てる権限を欧州委や加盟国から、独立機関であるカーボン銀行に移して中立性や透明性を確保するのが提案の柱。
市場が必要とする「透明性と予測可能性」を確立するため、「(当局から)独立した欧州炭素市場銀行の創設を望む」と語った。技術面、資金面で市場の仲介機能を果たし、価格の乱高下を防ぐのが設立の目的(時事)
炭素銀行のINTERNATIONAL CARBON BANK & EXCHANGE(ICBE)というベータ版サイトもできている。
要は、EU内の排出権取引所だろう。株式市場における東証のようなもので、「銀行」というのはおかしい。「炭素銀行」というのは、実体を表しておらず、身分詐称だろう。
本来、「炭素銀行」と呼ぶべきは「自然科学が経済学を模倣する時代へ」や「炭素本位制ノート4〜森林保有は儲かる」で書いたように、森林地帯だろう。炭素本位制や炭素為替をベースにして炭素という通貨のコントロールセンター=中央銀行としての森林の呼称なのだから。何かパクられた気分だ。
もっとも、「炭素銀行」というのは、EUやブラウン首相のオリジナルではなく、ぐぐると結構たくさん出て来て、日本がオリジナルだ。本来の使い方をしてほしいものだ。
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