いつか眠りにつく前に(Evening)

evening英語タイトルEvening、スーザン・マイノット原作、ラホス・コルタイ監督、ヴァネッサ・レッドグレーブクレア・デインズパトリック・ウィルソンメリル・ストリープ。親子二代のシーンが交互し、似たような顔の人が出て来て混乱する。
老いたアン(ヴァネッサ・レッドグレーブ)と長女コンスタンス(ナターシャ・リチャードソン)は実の親子。オマケにコンスタンスは若い時のアン(クレア・デインズ)に良く似ていて紛らわしい。
それから老人ライラ(メリル・ストリープ)とライラの母親(グレン・クローズ)がこれまた良く似ている。ストリープが1人2役かと思った。クローズはわざとストリープに似ようとしている風だ。
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オマケに、若いライラ役はストリープの実娘メイミー・ガマーで親子で2人1役。ちょっと配役に懲り過ぎ感あり。ガマーは河合奈保子かと思ってしまう。
雰囲気としては、以前見たベティ・デイヴィスの「八月の鯨」に似ているような。やはり海岸の家が舞台で、若かりし頃の回想だ。確か渡し舟を漕ぐ青年がいて、その人は2人が老人となった今も同じ渡し舟の仕事をしていて2人を乗せるのに感動した。とはいえよく覚えていない。記憶違いでなければ、そうだった。
evening1その役はハリス(パトリック・ウィルソン)なのかもしれない。帆掛け舟でアンを誘惑するシーンでそのことを思い出した。家政婦の倅役で、真面目で一番モテる男。アル中のライラの弟が気の毒なくらいだ。
ちなみに、コアのメッセージは「人生に過ちはない」ということ。1回きりの人生だから過ちなどと嘆いても意味がないということだろう。特に人生が終了する時点で。
原題が示すように夕暮れの海で終わる。薄暮や薄暗がりの映像が美しい。あくがれいづる魂の象徴にホタルが舞うというのは日本だけかと思っていたら、そうでもないらしい。Jan A. P. Kaczmarekの音楽がなんともよく、映像とよくマッチして素晴らしい。
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