団塊ボーイズ

wildhogs(原題Wild Hogs)、ウォルト・ベッカー監督、ティム・アレンジョン・トラボルタアメリカン・ニューシネマのヒーロー「イージーライダー」の40年後の悲惨さを描いたコメディ。
何とはなしには予感はあったけれど、見る前までは、これが「イージーライダー」をトリビュートしているとは本気で思っていなかった。けれど、実際に見て、老けたピーター・フォンダが出て来て、やっぱりかあ、になる。全米で大ヒットらしいけれど、多分イージーライダー世代がどっと押し寄せたからに違いない。
ギャングライダーのリーダーの父親役のフォンダが「腕時計を捨てろ」とホッグスの面々に言うのは「イージーライダー」を踏襲したものだ。その前にホッグスは携帯電話を激しく捨てていたわけだけど。腕時計から携帯電話と、この40年の変遷をシンボリックに表現したものだ。お陰で酷いことになるのだけれど。
トラボルタもメタボになり、本当に野ブタという感じ。ギークおじさんも白髪でキツそう。40年前ならストリーキングすらもてはやされていたのに、パンツ脱いで全裸で池で泳いだだけでただの変態オジサン扱いされる。警官もメタボなホモ爺さん。悲惨だな。
けれど、憧れのカリフォルニアの青い空にたどりつくと、若い美女たちが彼らを笑顔で振り返る。多分、ここが彼らが目指した天国なんだろう。
「うわあ、変なオジサンたち」というリアルな声は彼らに届かないところが救いだ。
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