三浦和義氏逮捕と鳩山法相の意味深発言

ロス事件「新証拠で逮捕」米FBI、警察庁に回答(朝日) 元社長は日本で無罪が確定していることをあげ、今回の逮捕に不満を示したという。
三浦和義元被告からすれば、「不覚」だったのでは、と思う。今にして思えば、現役の法務大臣が事前警告していたのではなかったか。
鳩山法相、鹿児島選挙違反事件「冤罪と呼ぶべきでない」と発言 鳩山邦夫法相は2008年2月13日、法務省で開かれた検察長官会同で、被告12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件「志布志事件」について、「冤罪と呼ぶべきではない」と発言した。
そうだ、その通りだ。無罪確定だからと言って、必ずしも「冤罪」とは呼べない。本当に「冤罪」と言い切れるのは本当に無罪と知っている本人だけなのだから。
そして三浦氏ほど無罪確定を勝ち取りながら、本当に「冤罪」だと思った人が少数だった人はいない。無罪なれど限りなくクロの心証と思われていた。私もその1人。妻の一美さんに暴行したことは有罪でなんで殺人は無罪なのだと。証拠不十分で無罪になっただけじゃないかと。その後の万引き逮捕にはまだこの人懲りてないと思ったものだ。
鳩山法相の発言は三浦和義氏逮捕のちょうど10日前。もう、その時点でアメリカ司法当局から耳打ちされていたのではないのか。サイパン警察当局も旅行代理店などを通じて既に三浦氏がサイパンに来ることをかなり前から察知していた筈だ。出国前逮捕とはまず入国してもらわないと話にならないからだろう。
何かと評判の悪い鳩山法相だが、風評とは裏腹に仄めかしの天才じゃないかと思えてくる。本当は志布志事件のことなど頭になく、近い将来、起こり得ることを予感してか、あるいは言いたくて言いたくてしょうがなかったのを思わず場違いな場所で間接的に漏らしちゃったのじゃないかと。
抜け目ない三浦氏はそのことを悟っているべきで、不覚にも警戒を怠っていたのではないか。法律を塀の中で猛勉強した三浦氏、米国領土に入る危険に気づかなかったのだろうか。自覚が足りていなかったというべきか、さすがに60歳になってかつての鋭利な刃物のような抜け目なさも錆付いたのだろうか。
翻って、日本では、
再審請求を棄却 足利の女児誘拐殺人(産経) 池本裁判長は、弁護側が出したDNA型鑑定などの新証拠について「証拠価値は乏しい」などとし、いずれも認めなかった。
というニュースがあった。これも奇しくも鳩山法相の不可解発言と同じ日だ。今回の逮捕劇でも新しい証拠がDNA鑑定によるものではないかと囁かれているが、宇都宮地裁は正式DNA鑑定もする気がないという怠慢ぶりだ。この格差は何なんだ。
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