コミック雑誌なんかいらない

コミック雑誌なんかいらない滝田洋二郎監督、内田裕也ビートたけし三浦和義サイパン逮捕事件で、この映画が、にわかリバイバル人気になっているようだ。三浦和義氏も、その人役で出演し、インタビューする芸能レポーターに扮する内田裕也は「恐縮です」を連発していて梨元勝をパロっている。梨元氏、その頃から名物レポーターだった。
ロス疑惑事件だけでなく、1985年の日航ジャンボ機墜落事件も内田が行き、木から垂れ下がった黒焦げ死体を見つけるシーンもあった。当時、写真週刊誌に惨たらしい写真が掲載され、批判を浴びたのを逆手に取ったものだ。
同年起きた報道陣がマンションの入り口を取り囲んでいるときに窓をこじ開け、中にいる永野一男豊田商事会長を刺殺した事件は、ビートたけしが犯人役で登場している。
内田裕也は、ほかにも「水のないプール」など鬱屈した反社会的人間を演じさせたら天下一品の名優。ロックンローラーより俳優として好きだ。その個性を買われて大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」にも出ている。
ビートたけしも「昭和四十六年 大久保清の犯罪」で大久保清役を名演しており、監督としてよりも俳優としてより評価されていいんじゃないかと思う。ちなみにたけしは、その頃フライデー襲撃事件を自ら起こしており、三浦和義氏のみならず現実とフィクションの境目が取っ払われたような時代だった。それは、その後のニュースのワイドショー化、政治のワイドショー化へとつながったのは周知のこと。
この作品はそうした時代の記念碑的作品。
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