半年つぶれない会社と半年でつぶす会社

新銀行東京―石原氏も同罪ではないか(朝日社説) 上層部は「半年つぶれない会社だったらどんどん貸せ」と現場にハッパをかけ、監査法人が決算で貸し倒れ引当金の不足を指摘しても、黙殺した。驚くばかりの無軌道ぶりである。
この話が茶飲み友達と話題になった。「これねえ、みんなwin-winな関係だったんだと思う」
その友達の友達の友達は、休眠会社を持っていた。あるブローカーから連絡があり、「ン千万円融資してもらえるから、とりあえず休眠状態なのを再開してくれ」。
友達の友達の友達は事務所を再開し、電話も開通させて体裁を整えた。審査で事務所訪問があるためだそうだ。
ブローカーのアドバイス通りに審査用紙に融資を願い出るための事業計画を適当に書いて新銀行東京に提出した。ン千万円の融資が下り、その8割前後の金額を手に入れた。残りはブローカーが「コンサルタント料」として取ったそうだ。コンサルタントの最後のアドバイスは「経費かかるかもしれないが事務所を最低半年間開けておいてくれ。半年過ぎたらたたんでいいから」だったそうだ。
友達の友達の友達は、その通りに半年間事務所を開けていた。とは言っても、やっていたことは、事務所の家賃と電話代、光熱費など諸経費を支払っただけだ。
半年後、事務所をたたみ、会社は再び幽霊会社になった。晴れて“執行猶予期間”が過ぎると友達の友達の友達は、海外漫遊旅行に出かけた。帰国したころには融資されたカネはほとんど使い果たしていたそうだ。
「こういうケース一杯あると思うよ。融資仲介する側がその道のプロ、融資する側がアマだから勝負にならんね」という。
で、何でwin-winなのよ?
「そりゃ、融資する側だってノルマ達成があるから、お互い様だろうし、それに・・・」ということだそうな。
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