プライスレス 素敵な恋の見つけ方

priceless公式サイト。ピエール・サルヴァドーリ監督、オドレイ・トトゥ、ガッド・エルマレ。この映画によると、男女が一緒にいるための相場は1ユーロ=10秒だそうな。日本円では10秒一緒にいるのに155円かかる。時給に直すと5万5800円。高い。しかも、ただ一緒にいるだけの基本料金。オプショナル料金別。「お金じゃ買えない恋がある」というキャッチコピーはウソだ。
しがないホテルの給仕と金持ちを次から次へと乗り換えてたかる女。男は普段見ている金持ちになりたくて女と入魂になるけれど、預金口座はあっという間に底をつく。窮地を救ったのはこれまた金持ちの未亡人。男は女からたかりのノウハウを伝授される。
持てる者と持たざる者との悲惨な戦い。格差社会を滑稽なタッチで描いたコメディ。金持ち女だってより金持ちな男をゲットできないか虎視眈々と狙っている。それを逆手に取って金持ち女からたかろうとする男。けれど、こんな生活長続きしないのは分かっている。
1ユーロ=10秒というのは、女が男に言う値段。しかし、ラストでこのなけなしの1ユーロが自由への逃走のための値段にもなる。カネも使いようだということだろう。pricelessというのは値が付けられないぐらい貴重なものという意味だから、値が付く程度の高価なものだけが全てじゃないということか。けれど、pricelessには、他に「馬鹿馬鹿しい」という意味もあるらしいからややこしい。
エルマレは、冴えない男もセレブ男もサマになる見事な両刀使い。
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