クローバーフィールド〜5.23ある愛の詩の真相

cloverfield公式サイト。J.J.エイブラムス製作、 マット・リーヴス監督、マイク・ヴォーゲル。一種のモキュメンタリー映画。米国防総省が公開した市民撮影の「あの時」の映像記録。その全容が明らかになると、あまりの生々しい若い男女の悲劇に全世界が涙した。「ロブとベス」はその後、「ロミオとジュリエット」に取って代わる悲恋の代名詞となった――。
正確には5.22とすべきか5.23とすべきか微妙。このカムコーダの映像では5月22日午後11時半過ぎに雷鳴のような音が入っているが、誰も気に留める者はいなかった。パニックが起きたのは、日が改まった午前0時半過ぎ。映像にあった部屋の時計が狂っていなかったことを前提にする。ここに出て来るロブも午前6時半時点で「7時間前」と言っているが、なぜ彼がこの惨劇の始まりが22日午後11時半頃と認識していたのか不明。避難途中に軍隊に教えてもらったのではという説もあるが、真偽は不明。
何よりも感動を呼び起こしたのはこの映像が「I love you」で途切れてしまっていることだ。全世界が涙したというのが単なるキャッチコピーでなく、本当だったことが納得させられるだろう。
たまたま2人が元気だったころの約1か月前に撮られ、上書き撮影が不十分だったために一部が残っていた愛の交歓シーンが一層感動を深めた。しかし、一部の皮肉好きの評論家は、実は本来の撮影動機はロブがベスとの気まぐれなお遊びの映像を消去するついでに撮ったとし、巷間言われているほどの美しい愛ではなかったと言う。だが、それは皮相な見方に過ぎず、愛なくしてあのような無謀をおかして命がけでベスを助けに行くようなことなど有り得ない、というのが通説となっている。また、2人が亡くなったのは当時のセントラルパークだったことから「ある愛の詩」という昔の映画になぞらえる人もいる――。
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今回の国防総省公開画像で明らかになったモンスターの姿は、ほとんどが未明のために大部分ははっきりしないが、どうやらエイリアン(それも進化したプレデリアン)とゴジラキングコングを足して3で割ったような姿だ。特に幼生はエイリアンを思わせる。幼生は市民や軍隊によってもたたき殺されたりしているのでそれほど強くなかったと見られる。その割に親は、当時の最新鋭の誘導弾でもびくともしていなかったことがこの映像でも鮮明に記録されている。なぜ最終兵器でマンハッタン全島を破壊しなければならなかったかという疑問はこの映像でも解明されておらず、国防総省はまだ重大な秘密を隠していると疑念を呈する人もおり、5.23陰謀説もいまだ燻っている。
またエンパイアステートビルと思われるビルが2001年の9.11テロのツインタワーとそっくりに崩壊するシーンがあるが、建築専門家は「ビルの構造が違うし、ツインタワーは数時間燃え続けて鉄骨が溶解して自壊したが、あの時はそれほどの火災はなく、謎だ」と言っている。
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