終戦直後のドサクサ並みになった日経平均

日経平均、54年ぶり11日続落 物価高と景気後退へ警戒感 11日間の下落幅は1187円(8.2%)に達した。11営業日連続の下落は、朝鮮戦争休戦後の景気低迷で15日続落を記録した1954年4月28日―5月18日以来、54年ぶり。株価下落の期間としては53年5月21日―6月3日の12日続落に次ぐ長さとなる。
昨日の「43年前の10日続落は下落率わずか3%」の続編。当時、一体どれくらい下落したのかをここで調べて見ると、あまり大して変わりないことに愕然とする。
1954年4月27日終値:351.67円
1965年3月2日終値:323.92円
15日間の下落率7.9%
11日間に単純換算の下落率5.8%
1953年5月20日終値:350.88
1953年6月3日終値:321.79
12日間の下落率8.3%
11日間に単純換算の下落率7.6%
同じ11日続落でも今回は8.2%の下落率。ついに終戦直後並み、あるいはそれ以上のドサクサ相場となった。
朝鮮戦争スターリン暴落などなどおどろおどろしい言葉の時代よりも今の方が凄いことになる。当時は東証が1949年に開設されたばかりで、制度も整っていなかった時代だから、今の中国株とかベトナム株ぐらいに凄いことになっていたと思ったら、全く違う。今の日経平均よりはましなのだ。
その違いはどう考えてもカネの流れ方が全然違うこと。1950年前半は何のかんのと言っても、基本的に国内オンリーだったが、今は全地球的にマネーが動くからダイナミズムが根本的に違う。その結果地球温暖化による気候変動同様、ボラティリティが恐ろしく高まっている。
もうとっくに成熟期のはずの日本の株式市場は終戦直後以上に不安定になっていることが分かる。
もちろん、日銀がいまだ政策金利0.5%のまんまというのもその一因だろう。おかげで投機マネーが温室効果ガス並みに排出されっぱなしなのだから。遠くない将来、日銀総裁A級戦犯として責任を問われることになると思う。洞爺湖サミットの排出削減目標の前に投機マネー削減目標だろう。(昨日の繰言あり)
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