アクロス・ザ・ユニバース

atu公式サイトジュリー・テイモア監督。タイトル自体も、ジュード(ジム・スタージェス)とルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と主演の2人の名前までビートルズの名曲で固めたビートルズ・ミュージカル。デイナ・ヒュークス、マーティン・ルーサー・マッコイ、ボノ、エディ・イザード、サルマ・ハエックジョー・コッカー、T.V.カーピオ。
リバプール出身のジュード役のジム・スタージェスの顔が何とはなしにポール・マッカートニーを意識しているようで雰囲気が似ている。ジュードが働く造船所で、給料を渡す役の年配の職員が「若いとき、64歳までここで働くとは思ってなかった」とぼやくのが意外とこの物語のスターターのような気がする。このままでは何も変わらない、revolutionだ、evolutionだ。けれど、結局、Nothing's gonna change my worldで、自分自身の個性が一番大切ということで、その意味ではchangeはない。
1960年代当時のサイケデリック・アートやLSDによるトリップなどが映像で描かれ、ベトナム反戦が描かれ、ビートルズがふんだんに使われて美しいタイムカプセルのよう。というか、当時、世界に最も影響を与えたのはビートルズなのだから、ビートルズの楽曲をつなぎ合わせればそのまんま当時の若者の物語になってしまうところが凄いところ。
ジュリー・テイモアジュリー・テイモア監督(mezzotintさんからいただいた⇒)は、笑顔がジェニファー・コネリー似の美人監督。本当にビートルズの楽曲だけでオリジナルに構成したという。
個人的にお気に入りは東洋系のプルーデンス(これも曲名Dear Prudenceより)役のT.V.カーピオ。女優兼歌手でブロードウェーにも進出しているとか。浅尾美和風のかわいさを持った顔で“I Want To Hold Your Hand”をチアガール姿で歌い始めるところが印象的でお気に入りシーンだ。
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