インクレディブル・ハルク

incrediblehulk公式サイトルイ・レテリエ監督、エドワード・ノートンリヴ・タイラーティム・ロスウィリアム・ハート放射線と細胞生物学に基づいた最先端バイオ筋肉増強剤でプロレスラーの超人ハルク・ホーガンになることにはまってしまったインテリ男をめぐるラブコメディ。
事の経緯はどうあれ(大体、変身プロセスがややこしすぎる)、一度「スーパーソルジャー」に変身する快感を経験すると冷静な科学者ブルース・バナー博士(エドワード・ノートン)だってはまってしまう。なにしろ「アドレナリン1リットル脳にぶっかけたような」快感なのだから。映画では変身したくなさげだが、実際にはあの変身快感が忘れられないのだ。彼の憂い顔はその葛藤からきている。
彼に敗れて嫉妬する39歳の特殊部隊最強現役兵エミル・ブロンスキー(ティム・ロス)はなんとか自分もハルクの体になって勝ちたいと願うのもむべなるかな。ここらへん、ドーピングにはまってしまった五輪選手らアスリートに共通する願望で、一度はまったら麻薬中毒状態にになってしまう。ブロンスキーに脅されて「インフォームドコンセント取りましたよ」なんてギャグる医学者が笑える。
で、映画はプロレスモードになってしまっていて、手に負えないハルクに軍が波動砲か超音波砲らしきもので応戦し、ハルクが苦しむと「効いてる! 効いてる!」とプロレス実況モードになってしまう。ちなみにあの波動砲らしきもの1950年代のSF映画風でかなりクラシックだ。
最終的には2人のデスマッチなのだけれど、プロの兵隊の変身とインテリ科学者の変身では、ハルクに勝ち目ないだろう。実際、押されっぱなしなのだけれど、小池栄子の亭主よろしく愛のプラズマ光線受けて頑張るんだよねハルク。
映画の本筋とは別に恋人役のリヴ・タイラー、もう31歳なのだけれど、髪型や表情、体型までが日本の仲里依紗に似ていて可愛いんだよね。それだけで観た甲斐があった。
ブラジルで貧困者が働く工場で作られるジュースがアメリカへ輸出されるというのは、現在の世界経済の構図が表されていてBRICs全盛を思わせるとか色々と見所満載なのもよい。ブラジルの貧民窟の風景が特に目に焼きつく。
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