自民党支持率上昇は福田首相辞任の逆ご祝儀相場

フジテレビ系列報道2001:今週の調査(9月4日)あなたは次に行われる衆議院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。
自民党 25.4%(↑)(8月3日:25.0%)
民主党 26.2%(↓)(同 28.6%)

福田首相電撃辞任から間もないのに自民党支持率がアップしているのを見て、同じフジテレビ系列のサキヨミで評論家の桐島洋子さんが「(総裁選報道が始まったらすぐに上がるのは)民度が低い」と言っていた。違うと思う。一種のご祝儀相場だろう。
まあ、数字的には自民党が増えたというよりも民主党が減ったというのが真相だけれども、事前の予想に比べれば、自民党大幅減だったから意外に高かったということだろう。
その他、共同通信では、急上昇している。
自民党総裁選が乱立模様となるにつれ、一部世論調査自民党の支持率が急上昇している。テレビ番組を中心に候補の顔がしきりにメディアに登場するようになったことも一因と専門家らは分析。「お祭り騒ぎにしてはいけない」と戒める。
「辞任当初は『なんて無責任な』と憤りが支配的だったが、総裁選をメディアが盛り上げるにつれ、『この時期によくやってくれた』との評価が広がってきた」。自民党の若手参院議員はメールマガジンで率直に喜ぶ。
これとは対照的に、「イヤーな予感が的中というか、やっぱりというか、支持率ががた落ち」と嘆くのは民主党衆院議員。「総裁選一色になったメディアジャックで、一気に支持率が逆転した」と頭を抱える。
共同通信世論調査では、政党支持率は八月調査と比べ、自民党が8・1ポイント増の36・8%、民主党は3・2ポイント減って27・0%と、約半年ぶりに逆転した。
(中日新聞)
ANN調査では、
自民党   42.9%(+5.6)
民主党   25.9%(- 3.5)

(JCast News)
とのこと。けれど、メディア・ジャックが真因とは思えない。有権者からすれば、「福田さん、やっと辞めてくれた、やれやれ、とにかくヨカッタ、ヨカッタ」というのが本音だろう。「福田の顔さえ見なくて済むなら」という元の自民党支持者が戻ってくれただけだろう。株式相場風に言えば、「悪材料出尽くしで日経平均反発」という感じだ。売り方の買い戻しというか。
普通、ご祝儀相場というのは新総理が誕生して期待感をこめて支持率が上昇することだが、福田首相のように辞めてくれて期待感が膨らむのを逆ご祝儀相場とでも名づけようか。
決して自民党総裁選の報道が多くなったからではないだろう。4日の段階では、まだそんなに盛り上がっていなかったし、なんと言っても「福田辞任」そのものが好感されたことが一番大きいとしか考えられない。
だから、総裁選がこれから盛り上がるのに比例して自民党支持率はますますアップするとは言い切れない。そもそも候補者の中には小泉純一郎のような役者もおらず、マダム・スシでは盛り下がりにもなりかねない。数が多ければいいってもんではない。逆に「材料出尽くし」で徐々に下がり、下手をすれば元の黙阿弥になる可能性すらあると思う。
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