ブラックホール飲み込んで自殺したインド人少女の情熱

インド16歳少女、欧州の「ビッグバン実験」ショックで自殺(産経) インド中部マディヤプラディシュ州で16歳の少女が10日、欧州で行われる素粒子加速装置を使った「ビッグバン」実験によって地球が終わりを迎えるとの報道にショックを受けて自殺した。少女の父親が語った。
BBCを読むと、彼女だけでなく、当地のインドでは寺院に人々が駆け込んでいるとか。若さゆえというわけでもなさそうだ。
Our correspondent says in recent days Indian channels have held discussions airing doomsday predictions which have made some people jittery.
Many people rushed to temples in various parts of the country on Tuesday fearing the "world's end" after watching the media coverage, reports say. 前日にはテレビ番組を見て多くの人々がインド各地で寺院に駆け込んだ。

インドは数学に強いと言われているけれど、こういうのって数学的に考えれば、あり得ないと考えて普通だが、当のインドでは、なぜかそうならない。
けれど、じゃあ多数のインド人は無知で迷信深いだけなのかと言えば、そうじゃないだろうと思う。彼らは宗教的情熱でもって本気で考え、思い詰めるのだ。それは、別に研究所にインドから、「ナタラージャ(創造と破壊の舞踊をするシヴァ神)」の巨大な銅像が贈られているという(ライブドアニュース)因縁からだけでもないだろうけれど、シヴァ神の激情は今も生きている。
ゼロの概念を発見したインド人と、実験でブラックホールができて世界が崩壊することを本気で心配するインド人は同じ情熱的なインド人だ。彼らはそれだけ物事を真剣に考え、テキトーに考えて日常をやり過ごすなんてことしないんだろう。数学も命がけで考え、ブラックホールもわが事として命がけで考える。その熱情はどうだろう。
She said she could not bear to see the destruction of all that was dear to her and therefore thought it was better to end her life,少女は自分にとってかけがえのない世界が破壊されるのを見るのは耐えられない、死んだ方がまし
と言っていたとか。こんな健気な少女が世界にいてくれていたのだ。誰が無知と馬鹿にできようか。その世界に残された我々はテキトーだからまだ存在している。
合掌。
ところで、地球は明日も存在しているのだろうか。無事なら彼女がブラックホールを飲み込んで自殺したからと感謝しよう。
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