輸入義務あるから事故米つかまされる

クローズアップ2008:三笠フーズ、事故米転売「やめられず」 見逃した農水(毎日) 大量の外国産米が流通していた理由は、米の輸入規制を持つ日本に95年から、国際機関「世界貿易機関'WTO)」の協定に基づく米のミニマム・アクセス(最低輸入義務)枠が設けられたためだ。
輸入義務があるということは、完全に売り手市場なわけで、売り手は最も価値のないコメを売ろうとするに決まっている。
だから、
多くは船で輸入されるため、輸送中にコンテナの空調設備の結露やしけによる海水の影響で、水分がコンテナ内に浸入。一部が水ぬれ品になったり、保管中カビが生えたりするという。
 一方、残留農薬の規制対象になっているメタミドホスに汚染された米が、なぜ市場に出回ったのか。
 国は06年5月、残留農薬規制を強化した「ポジティブリスト制度」を導入。メタミドホスの基準値は0・01ppmで、それを超えると輸入できなくなった。
 今回、流通したメタミドホスに汚染された米は、規制前の03年度に輸入された。同制度が導入されてからは、事故米として扱われた。
(同)
などとテクニカルなこと言っても始まらない。「企業努力とテクニックで」なんて話は、国内に入ってからの話だ。この場合のテクニックとは「農水省の大ウソ」も含まれていることは無論のことだが。
朝日の社説にしても、国内問題に終始しており、貿易の非対称性という問題意識はゼロ。
輸入する側に義務はあっても輸出する側には義務はない。これが全ての始まりだ。ミニマム・アクセスというシステム自体が事故米を輸入するメカニズムを形成しているのだから。
相手は必ず一定額のコメ買ってくれるのだから、輸出する側はカビが生えようが、メタミドホスに汚染されていようがかまわない。むしろ、そういう外国でも使い物になりそうにない事故米を故意に集めて輸出するのは当然といえば当然。なにしろ、廃棄処分するしかない厄介米を厄介払いしてボロ儲けできる美味しい市場があるのだから。
ミニマム・アクセスは輸入義務ではないとしているが、ただの屁理屈だろう。義務がないというのなら、なぜ抜き打ち検査をしないのかその理由が分からなくなる。農水省は、実態が分かればミニマム・アクセスの実績を作れないからだろう。ちなみにWikiに書かれている、2008年の米の国際価格の高騰を受けて状況は変化している。2008年4月22日に政府が行った輸入米の買入入札では、全く落札できない事態となった。これにより、2007年度分の輸入量がミニマムアクセス枠に満たない可能性が生じており、政府は対応に苦慮している。というのは、今回の事件発覚と当然関連するんだろう。
根本的な解決は、ミニマム・アクセスの廃止だろう。食糧自給率3割を切った今、なんでわざわざ休耕田を増やし、汚染米つかまされて「自給率」を下げねばならんのだ。全くナンセンス。
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