グリーランド東海岸線から海氷がほぼ消失

NSID080916National Snow and Ice Data Center Arctic Sea Ice News & Analysis:September 16, 2008 Arctic sea ice settles at second-lowest, underscores accelerating decline
北極海の海氷は、どうやら、昨年に次ぐ観測史上2番目で落ち着きそうだが、グリーンランド周辺は昨年より削られて海水と直に接触する海岸線が大幅に増加している。
Despite overall cooler summer temperatures, the 2008 minimum extent is only 390,000 square kilometers (150,000 square miles), or 9.4%, more than the record-setting 2007 minimum. The 2008 minimum extent is 15.0% less than the next-lowest minimum extent set in 2005 and 33.1% less than the average minimum extent from 1979 to 2000.
2008 showed greater loss in the Beaufort, Laptev, and Greenland Seas.
全般的に冷夏だったにもかかわらず、2008年の最小海氷面積は、史上最小を記録した2007年の最小面積より、39万平方キロ、9.4%上回っただけだった。2008年の最小面積は当時の史上最小面積2005年の記録よりより15%下回り、1979年から2000年までの平均最小面積を33.1%下回っている。
今年はビューフォート、ラプテフ、グリーンランド海の海氷の消失が大きかった。

ここ数日、海氷面積が拡大しているようだが、今後は回復力が問題。減少傾向はまだ終わったとは確認できない状態で、場合によっては、史上最小の昨年のグラフ線に追い付き、来月や再来月、対前年比ベースで昨年を下回ってしまう可能性も残されているようだ。
特に気になるのは、グリーンランドは昨年と違って東海岸がすっぽりと海氷が消えてしまい、グリーンランドの氷床に与える影響が懸念されそうだ。昨年でさえあったダークグレーの部分が東海岸からそっくり削ぎ落ちている。海氷のない海岸線が広がれば、熱伝導が高い海水の影響でグリーンランド陸地の氷の融解も加速される恐れがある。
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