最後の初恋

rodanthe公式サイト。原題:Nights in Rodanthe、ジョージ・C・ウルフ監督、リチャード・ギアダイアン・レインアメリカ・北カロライナ州の海岸プチホテル。北欧の木造教会ぽく、なかなかしゃれている。ギアとレインが夕闇の中、2階と3階のベランダでそれぞれ別々に海を見つめているシーンがいい。
ホテル客の彼とホテル代理従業員の彼女が見ているのは「恋の予感」。恋が来る確率は50%。天気予報も恋の予感も、確率でしか表せない。ギアの言うように人生は、様々な選択の累積なのだから。ハリケーンがホテルを襲う時、恋の嵐も2人を直撃する。ここら辺、お約束事のような感じ。
とはいえ、ハリケーンの役割は最後の一押しだけだ。ホテル従業員1人、客1人の状態が5日も続けば、どのような成り行きになるかは予報できることだろう。大体、ギアときたら、初日から夕食時に厨房に押し入って一緒に食事したい、って下心丸出し。これぐらいは日常生活の冒険でしょっちゅうやっていたろうに。従って邦題の「最後の初恋」は白々しく欺瞞的だ。それを本気にさせたのはハリケーンということだけ。
それにしても、ダイアン・レインの子供のようなはしゃぎっぷり。ギアに抱きつく時、両脚を蹴り上げて思い切り抱きしめられている。いくら誰もいない海岸とはいえ、あの年でなかなか真似の出来ることじゃない。
2人の人生の背景は、まあ月並みなので省略。とにかく、美しい海岸とハリケーン。このハリケーン、実はもう一度2人を襲う。出会いと別れ、両方を嵐が演出している。
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