実は自民党をぶっ壊したかった中山成彬氏

中山成彬前国交相が政界引退へ 地元支持者から批判(日経) 自民党中山成彬国土交通相(65)=宮崎1区=が次期衆院選に出馬せず、今期限りで政界を引退することが3日、明らかになった。自らが事務総長を務める町村派の幹部に伝えた。中山氏は麻生内閣での国交相就任直後に「(成田空港反対運動は)ごね得というか、戦後教育が悪かった」などと発言。政権に打撃を与えた責任をとって就任5日目の先月28日に国交相を辞任したが、次期衆院選を控え、党内や地元支持者から批判の声が相次いでいた。
昨日発売の週刊文春宮川隆義氏の選挙予測で▼=苦戦≒落選の烙印がとどめだったのかどうか。
恐らく、文春の予測には、一連の失言効果は織り込んでいなかったろうから、どっちにしても苦戦予測だったんだろうと思う。ということは、当選の見込みなんか最初からあてにせず、覚悟の自爆発言だったと思われる。
そうでなければ、あの空気読めない一連の発言は理解不能だ。最初から確信犯的最後っ屁の可能性が高い。豪快な人らしいから、辞めるとなれば、ただでは辞めなかったわけだ。
つまりは、「もうどっちにしても駄目だからこの際、開き直るか」と自民党に対して自爆テロをしたということだろう。「日教組をぶっ壊す」発言の裏には「自民党をぶっ壊す」という隠れたメッセージがあったとしか思えない。
元々この人、東大法学部卒、大蔵官僚上がりで年食っている割に入閣したのは2004年が初めてで、あんまりいい思いしてなさげ。世襲議員が跋扈する中、エリートのプライドが高いだけにかなりフラストレーションたまっていたのだろうか。20007年の宮崎県知事選では、民主党社民党が推薦する川村秀三郎氏を応援していて、東国原英夫知事誕生をアシストしている。その頃から行動が「民主寄り」だった。とすると、やけっぱちの意趣返しで自民党に嫌がらせするためにゴネにゴネて国土交通大臣になり、なったが百年目、ドカーンと自爆して、今度は民主党政権誕生をアシストすることになるのだろうか。
エリート官僚の逆ギレは怖い。こういう人物がこういう行動を起こすこと自体、自民党が既に内部崩壊している証拠だろう。
今後は「正論」あたりで論客デビューなんだろうか。
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