日銀金利据え置き以来東証時価総額は減る一方だった。

東証のサイトを見ると、今週末の東証1部の時価総額は268兆円に目減りしている。直近の時価総額の最大期は2007年2月末の約580兆円。わずか1年半で半分以下になってしまった。
2007年2月末といえば、当ブログで「蘇るバブルと山口東京進出」を書いた時期と一致する。今にして思えば、蘇ったのではなく、その時が既にバブルのピークだったのだから情けない話だ。
実はその2月というのは日銀が政策金利を0.5%に引き上げた最後の時期でもある。なんとまた、バブルのピークの時に金利据え置き政策を始めてしまったことになる。実質金融緩和策で、普通逆だろう。
その時、サブプライム危機の最初の予兆「上海ショック」(実際にはグリーンスパン・ショック)が起きて世界同時株急落が起きたわけだけれど、日銀はこれでびびり、凍りついてしまった。その結果、原油も鉱物も穀物価格も暴騰したが、東証時価総額そのものは徐々にダウントレンドに入って2007年末には475兆円に縮小していた。
逆に言えば、利上げするたびに株価は上がっていたのだが、据え置きして動かざること山の如しになった途端、株式市場からマネーが逃げ出し、逃げたマネーが原油穀物に向かって自分で自分の首を絞める結果になってしまた。こんなことなら金利引き上げを継続するべきだったのだ。
そして、今。親亀こけたら皆こけた。馬鹿馬鹿しい世界だ。
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