宮廷画家ゴヤは見た

goya公式サイト。原題:GOYA'S GHOSTS、ミロス・フォアマン監督、ハビエル・バルデムナタリー・ポートマンステラン・スカルスガルドランディ・クエイド、ミシェル・ロンズデール。尋問と告白が政治力学でころころと立場も内容も変わってしまう。原題・GOYA'S GHOSTSは、ころころ変わって実体を失った人々ということだろうか。
バルデムは今度は神父ロレンソ役。神という体制に忠実というより権力欲だけが全ての行動基準。ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)に自画像を描いてもらうが、「絵の自分はいいが、自分自身は嫌いだ」という。実は、ゴヤはロレンソの性格を見抜いて風刺的に描いていたようだし、ロレンソもそれを見抜いていたフシがある。。
そこで見た美しいイネス(ナタリー・ポートマン)。そのイネスはなぜか異端尋問で拷問されることになる。異端尋問を復活させたのは他ならぬロレンソ。ここら辺、よく分からないが、イネスを奪おうというロレンソが尋問を利用したフシがある。
一方のゴヤはひたすら見る人だが、イネスだけは見る以上の存在だったようだ。実際のゴヤは、40歳以上も年下の家政婦と同棲していたそうだが、ひょっとすると、イネスの娘、売春婦のアリシア(ポートマンの1人2役)は映画の後でゴヤと結ばれるのだろうかとも思わせる。うらぶれたイネスと美しい盛りのアリシアはともに美しい。
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