中川財務・金融相の意味不明緊急会見

中川昭一財務相兼金融担当相が午前9時に記者会見(ロイター)とのこと。けれど、中身は、このところの急速な円高について「過度の変動がみられる。経済や金融に悪影響を与える。重大な関心をもって引き続き注目していきたい」(日経)。たったこれだけ。唖然呆然笑うしかない。
その後に正式発表されたG7が緊急声明「円の過度の変動を懸念」(日経)と中身は全く同じ。しかも、「声明は日本の呼びかけに応じてまとめたもの」だそうだから、却って印象が悪い。むしろ、日本は相変わらず円安政策を継続しようとしていると読まれ、変わり映えのなさにもう聞く耳も持たなくなるだろう。実際に日経平均は緊急声明が出た途端に底割れしてしまった。相場は完全に政府やG7を見限り、文字通り相場自体が自律的に回復するしかないだろう。
大体、円高に伴うバブル崩壊後最安値更新(日経)を阻止するための緊急会見というのなら、午前9時では遅すぎる。相場が始まると同時に緊急会見しても、むしろ相場はその意味不明さに動揺するだけ。最低でも午前8時半だろう。本当ならアメリカのポールソンのように日曜日にやっておくべきだ。しかし、そもそも中身がないのだからタイミングを論じても詮無いのだけれど。
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