D-WARS ディー・ウォーズ

dwars公式サイト。シム・ヒョンレ監督、ジェイソン・ベア、ロバート・フォスター、エイミー・ガルシア、クリス・マルケイ。500年にわたる欧米列強支配から目をさました昇龍“アジア”が覇権を回復することを宣言し、ロサンゼルスに殴り込みをかけた大胆で野心的過ぎるのが売りの韓国パニック映画。
二つの龍って恐らく韓国旗に描かれている太極図にある陰陽魚の応用かも。龍のほか、陰陽道四神を思わせる玄亀?(↑写真)とか朱雀らしき怪鳥が登場し、米軍のエイブラムス戦車やアパッチヘリと互角以上の戦闘を繰り広げる。しかも500年前と同じ戦闘力なのだから驚き。
中国の兵馬俑スターウォーズ変換して地中から蘇ったような兵隊も凄過ぎる。アジアは復活したのだ。
思えば、の没落後、大航海時代、世界初の株式会社オランダ東インド会社重商主義 植民地産業革命へと怒涛の勢いで席巻したこの500年の右肩上がり西洋の覇権は、これら神獣たちの復活によって再び反転する――という風に読めなくもない。ある意味、歴史的な映画だ。
この東洋の永い眠りをさましたのは恐らくアメリカの原爆実験で現れたゴジラを嚆矢とするに違いない。ゴジラは龍によって完成型となったが、最終的にまるでオリジナルの龍に戻るというのが特徴。
今まさに世界は金融危機地球温暖化危機に直面し、本当の意味の90年遅れの「西洋の没落」が始まろうとしている中で、繁栄のポテンシャルの高いアジアのデカップリング論と相まって、荒削りながらけっして馬鹿にできない気宇壮大な作品だ。
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