悪化する香港の失業率

アジア情報:香港 失業率急上昇、SARS以来 政府統計処がまとめた9〜11月の失業率は前期(8〜10月)に比べて一気に0.3ポイント上がり、3.8%へと悪化した。上げ幅は5年前の新型肺炎SARS以来の大きさであり、9月中旬のリーマン・ショック以降、雇用情勢が急変しており、2009年には5〜6%台に達するとの意見が大勢となってきた。7〜8月の失業率は3.2%と10年来の低さまで改善していたが、金融危機に端を発した世界景気後退によって香港でも小売りや飲食店の倒産、企業のリストラが相次ぎ、一気に悪化してきた。
もっと詳しく読むと、100万人路頭に、香港系企業20%倒産を受けなんて凄い見出しもある。
ところが、香港在住というbobbyさんのMutteraway:雇用の流動化が経済を繁栄させる実例を読むと、まるっきり話が違う。
小倉氏はぜひ、「雇用の流動化=経済活性=繁栄」の実例である香港を一度ぜひご覧いただきたいものです。以下、私の住む香港を例にご説明致します。
香港では、雇用の流動性は極めて高いのですが、平均的な所得水準は高く、貧民街もなく、街には高級車が溢れており、30代前後で4000万円くらいのマンションをローンで購入する若者はとても多いのです。

ちなみに小倉氏とはla_causette:「企業が自由に解雇できる社会」と「労働者が自由に企業を移動できる社会」とは違うを書かれた小倉秀夫氏のことで、bobbyさんのエントリーはその反論として書かれている。
というか、それでも香港の失業率は相対的に低いだろうけれど、そもそも大陸のみならずフィリピンあたりからの出稼ぎ労働者が多く、彼らが日本で言う「非正規」「派遣」の役割果たしているからじゃないの? 仕事なくなったら、母国に帰るか大陸に帰るという具合でショックアブゾーバーになっているから、失業率に反映されにくいと普通に考えられる。
それでも100万人路頭なんだから、「雇用の流動化=経済活性=繁栄」の実例なんて言い切って良いのだろうかと、普通に突っ込み入れたくなる。常識的に考えると、香港は金融で持っているから、むしろ今回の金融危機では日本というか、国対都市では不公平だろうから香港対東京、大阪、名古屋でも、香港が一番酷い状態であることは容易に想像できる。bobbyさんはここら辺りどう説明してくれるんだろう。
そもそも日本と、「都市国家」にすぎない香港と比較して何の意味があるのか分からん。
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