マンマ・ミーア!

mammamia0公式サイトフィリダ・ロイド監督、メリル・ストリープアマンダ・セイフライドジュリー・ウォルターズステラン・スカルスガルドコリン・ファースドミニク・クーパーピアース・ブロスナン、、クリスティーン・バランスキーABBAサウンドの人気ジュークボックス・ミュージカルの映画化。月光が照らす夜の美しい静謐なコバルトブルーのエーゲ海。娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)が歌う“I have a dream”で始まる文字通り夢のような作品。というか、これ、小島のうらぶれたホテルを営むシングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)の夢そのもののように見える。
一転してABBAサウンドにふさわしい太陽が煌く海。メリル・ストリープと2人のおばさんの「ダンシング・クイーン」は圧巻というか、空恐ろしい。
冷静に見ると、おばさん3人、唐突に招かれたドナの20年前の元恋人のおじさん3人、そして娘のソフィの女友達も合わせて3人。全て3人の組み合わせ。つまり、その、20年前の若く美しい時代の同窓会的再現。その再現のために元気過ぎるABBAサウンドがサポートする。もしも、若い女性3人がいなかったら、悲惨なことになっていた。
突然ホテルの外庭のタイルの割れ目から噴き出す愛の女神アフロディテの泉が何を意味するかって、それは見たとおり。予兆の地震まであった。
ソフィが「夜」に3人の「父親らしき男性」に手紙出すのは、「昼」を取り戻すためのドナの企み。夢の始まりだろう。
mammamia実はソフィって20年前の結婚できなかったドナの分身、「こうあるべきだった若かった自分」なんだろうなあ。ドナが終盤に歌う“Winner takes it all”は負け組ドナの悲しみの歌。明る過ぎる物語にはどこか深海のような暗さが隠されているものだ。
けれど、そういう暗さが吹き飛ばされるくらい明るいサウンドと明るい太陽、美しい花々、美しい海が圧倒する。
トリビア的には、海岸の踊りのシーンでほんのチラリと胴上げされるシーンがある。胴上げなんて日本だけの風習かと思っていたら、外国の胴上げ@wikiというのも少しはあるようだ。けれど、スポーツ以外では外国物で見るのは初めてだった。結構徐々に外国にも浸透しつつあるのかもしれない。
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