竹中平蔵氏朝ズバッ!でかんぽの宿問題を藪蛇釈明

今日のTBS「みのもんたの朝ズバッ!」に生出演した竹中平蔵氏がかんぽの宿問題で更に弁明していた。要約してみたが、藪蛇な感じがする。
1.「1万円で売られ、6000万円で転売された鳥取県のケースは確かに酷いが、これは郵政公社時代に行われたもの。だから民間の人を入れた民営化が必要だったんですよ」
へえ? 日本郵政公社って民営化に移行するための公社で売却当時の2007年3月の総裁は民間会社の商船三井社長・会長の生田正治氏だった。翌月、総裁を引き継いだのが現在の西川善文日本郵政社長だ。民主導の郵政民営化は既にスタートしていた。
ということは、今も民主導で叩き売りされていますと言っているようなものだ。「公社」と視聴者が聞けば「官」の所業と錯覚するだろうと印象操作でもしているつもりなのか。文字通り、「疑いをもたれることはない」と語ることでかえって「疑い」という言葉がクローズアップされてしまう場合がある。(植草一秀の『知られざる真実』:「かんぽの宿疑惑」特ダネ報道を封殺する闇の力)と同じ構図だ。その後、西川社長は、「一般競争入札ではありません」と小さな声で証言した。エエッーと議場に静かなどよめきが走り、後方に座る鳩山総務大臣が身体を揺らす」(保坂展人のどこどこ日記:日本郵政西川社長、「一般競争入札ではありません」と証言)ということに相成る。
2.「要するに109億円の価値のものしかないものを2400億円もかけて造っていたということなんです。中にはプラス300億円のものもあるが、マイナス200億円のものもあるんです。一括譲渡だからそうなるんです。不動産鑑定士が調査すれば100億円ぐらいになったんです」
へえ? ならば不動産鑑定士の調査結果、全部公開してはどうか。しかも、たとえ話かもしれないが、マイナスの価値の物件ってそんなのどこにあるのか。写真で見た限り、全てを109億円で作れるようにはとても思えない豪華な施設ばかりだ。
3.「従業員は解雇しないと国会決議されているんです。だから解雇できないんです。されていたらもっと高く売れたでしょうけれど」
へえ? かんぽの宿擁護竹中平蔵氏「機会費用」は正当なのかでも書いたけれど、職員の大部分は外部委託、後は元郵政省の天下り組と思われる。実際には天下り組の保護のような国会決議に結果的になったのかもしれないが、減給、退職金減額とかはやっていたのだろうか。外部委託なら解雇もなにもないだろう。それに民営化しても施設が立派なら解雇しなくてもやっていけるから、「高く売れたでしょう」にはならんだろう。
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