オーストラリア

australia公式サイトバズ・ラーマン監督、ニコール・キッドマンヒュー・ジャックマンデヴィッド・ウェンハム、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン。舞台のダーウィンには20年近く前行ったことがある。はっきり言って小さな田舎の港町。乾季で日差しはきついが日陰は涼しい。湿度低いので夜は冷房なんて必要ないくらい涼しい。小さなミュージアムには日本軍の空爆フィルムもあったような。
というわけで、ただ懐かしさから観に行く。オーストラリアのドローヴァーdroverというのは要するにアメリカのカウボーイという意味なので、登場するキッドマンの相手役のドローヴァーのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)は事実上の名無しさん。エンドロールで流れる歌も「ただ、色々なエピソードを残した放浪者としてだけこの世に残した」と歌っている。
Sir Elton John - The Drover's Ballad from Australia Movie↓

ストーリー自体はややこしくなく、白豪主義時代の太平洋戦争開始時代のダーウィンとかなり奥地のサバンナ地帯の、放牧場とアボリジニが混ざり合う場所。場所が場所だけにアボリジニの西洋人から見た幻想と現実が綯い交ぜになっていて、その上、苛烈な気候なので生と死がお隣同士のような場所。バオバブの木というのは、アフリカと思っていたら、オーストラリアにもあった。あの木自体が幻想を誘う。乾季と雨季の天と地の差のような変わりようも幻想的だ。
おかげで日本軍の空襲自体が幻想的で美しいと言えば何だが、綺麗に悪が放逐され、善が解放され、生き残る。ご都合主義というのも何だが、都合が良すぎる。それが気にならないのは映像の美しさと自然の美しさ。
ニコール・キッドマンはどう見てもイギリスの貴婦人には見えない。最近思うのだけれど、この人、だんだん宮崎あおいの未来形に見えてきた。つまり、そのイギリス版篤姫というか。ダーウィンに来るまでが篤姫、奥地に行ってからは、「少年メリケンサック」のかのんという感じ。
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