オフレコとは耳の遠い老人同士の会話かよ

麻生首相は9日午前の参院予算委員会で、西松建設の違法献金事件に絡んで「自民党側は立件できない」とした漆間巌官房副長官の発言について、「オフレコの記者懇での発言が誤って報じられた」と述べ、報道機関の誤報であるとの認識を示した。

(朝日)
じゃあ、一体何と言ったのよ。

漆間氏はまず、記者との懇談はオフレコで、録音もメモもないため、「記憶の限りで話したい」と述べたうえで、(1)この種の事件では一般論として違法性の認識を立証することはいかに難しいか(2)金額の多寡は違法性の認識を立証するうえで大きな要素となる(3)検察は本人が否認しても起訴できるだけの証拠を持っているとみられる――の3点を指摘したと説明。「特定の政党の議員への捜査の帰趨は発言していない」と述べた。

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元記事の本人発言は、

自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」

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「この件で(東京地検が)自民党の方までやることはないと思う」

(毎日)

自民党の方にまで波及する可能性はないと思う。あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」

(読売)

自民党議員に波及する可能性はないと思う」

(共同)

「(小沢一郎民主党代表の逮捕された公設第1秘書の場合は)西松建設への請求書があった」

(時事)
最後の時事は(自民党議員に波及しない)根拠の部分で、各社とも「自民に波及しない」で共通する。
案の定、記者クラブとの間で、
記憶に「誤り」も=検察捜査の見通し発言−漆間副長官(時事)

「メモも取っていないし、録音もしていない。記憶に誤りがあれば(国会答弁と)違うことがあるかもしれない」と述べた。
「報道が誤ったとの認識か」との質問に対し、「(記者も)メモを取らずに、後で記憶に基づいて(発言を)再現したと思う」と指摘。「皆さん方が正しいか、わたしの記憶が正しいかということになる」と語った。

と、どっちの記憶が正しいかという論争に発展しそうだが、1対1なら「誤解」「真意が伝わらない」ということは有り得ても1対複数で、そんなことは確率的にゼロに近い。オフレコ懇談になると、何やら、耳の遠そうな健忘症気味の老人同士の言い争いのようになる。
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