ジェネラル・ルージュの凱旋

general公式サイト海堂尊原作。中村義洋監督、竹内結子阿部寛堺雅人高嶋政伸羽田美智子山本太郎貫地谷しほり國村隼。ルージュとは赤。最も緊急度の高い救急患者のこと。映画では「血みどろ」など口紅などとされているがそれはきっかけに過ぎない。
速水(堺雅人)は赤なら全員患者受け入れを理想とする救急センター長。速水が病院内で浮いてしまっているさなか、怪文書が流されるのだけれど、実はもう一つCD版怪文書もあるのだから速水も田口(竹内結子)も、実は全ての構図を知っていたことになる。普通に観れば、あのCDがただのCDでないことくらい分かるだろう。となると、田口のボケぶりが診察と同様、お見事というか。
気になるのは、心療科が悪者、邪魔者扱いされていること。需要増が見込まれるって、そのことと救急患者受け入れ拒否とはほとんど関係ないはずだ。ましてや、あの基地外まで心療科とは。そもそも自殺って、あれだけのビミョーな遺失物も落としておいてなんで自殺扱いなんだよ。コメディだから良いというものではないだろうが。
それに比べて厚生労働官僚はあまり悪者扱いされていない。元厚生労働官僚に罪をかぶらせてバランスを取っている感が強い。白鳥(阿部寛)のようなキャラがキャリア官僚に配されているのは、あくまで官僚は善とヨイショさせてこの人気シリーズを続ける算段なのかなあ、と。ドクター・ヘリへの固執はどうも役所の予算獲得の算段が仄見えて嫌な感じがする。現実、都会ではそれほどの必要性があるとは思えない。消防庁だって警視庁だって自衛隊だって飛んで来る。現に飛んできた。あれで速水が感動するのは解せない。
非常事態宣言は地下鉄サリン事件の聖路加病院の対処がモデルだろうか。
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