イチロー勝負は正解だった

Blog vs. Media 時評:WBCやはりイチロー。韓国捕手交代が伏線 それにしても10回に決勝打を放ったイチローを敬遠しなかったのは何故でしょう。2、3塁が埋まり、1塁は空いていたのでとても不思議です。
特に不思議は感じなかったんですよね。世間はイチロー中心に見てしまいがちだけど、次の打者は中島裕之なんですよ。
リンクされている<WBC>金寅植監督「イチローを歩かせなかったのが敗因」(中央日報) 「 ベンチからは捕手に、敬遠ではなくても(ストライクではなく)ボール球を投げて、状況が良くなければ(四球で)歩かせろと伝えた。 そして捕手の姜除ナ鎬も投手にサインを送った。 しかし林昌勇が自信があったのか勝負をした。 まだ本人にはその理由を尋ねていない」
とのことだが、実際、イチロー2球目を見逃してストライク取られた以外、ほとんどボール球をファウルで粘っていた。中にはワンバウンドするような球まで振っていて三振していた可能性すらあった。まだ「本人」に歩かせなかった理由を尋ねていないそうだが、イチローはボール球に手を出してくれるので、当たり損ないのゴロアウトに仕留めればそれに越したことがないのはバッテリーの立場からすれば正解だった。ただ、最後、真ん中に入って打たれたという結果論に過ぎない。
もし歩かせれば中島と対戦しなければならない。はっきり言って、今大会に関して言えば、イチローより中島の方がはるかに怖い存在だった。中島は打率3割6分4厘でチーム1位、長打率5割4分5厘は怪我でリタイアした村田を除けばチーム1位。打点も7上げてチームトップ。日本チーム最強の打者だ。だからこそ前エントリーで「1回の中島にバントさせたこと」をけしからんと書いた。
いくら満塁策の方が守りやすいと言っても打率2割そこそこのイチロー勝負となるのは常識だろう。下手にイチローを歩かせれば、長打性のあたりで俊足のイチローが一塁から生還するのも見えている。そうなると一挙3点となり、それこそ万事休すだ。
イチロー知名度であまりに突出していて外国の記者は疑問を呈したのだろうが、中島はWBCベスト9にも選ばれている。記者が不勉強なだけだろう。韓国の監督だって本音は「何とかイチローがボール球を引っ掛けてくれれば、それでないなら歩かせても仕方ない」ぐらいだったのだろう。
同じことが内川聖一の「ファインプレー」にも言える。あれ、専門の左翼手なら普通にレフトライナーでアウトだったと思う。あまりにご都合主義的解釈が多すぎる。
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