小沢一郎氏はサダム・フセインと同じ運命を辿る?

今の小沢一郎民主党代表の立場を考えると、かなり似てそうなのはイラクの故サダム・フセイン大統領かもしれない。色々な宗派、民族が入り乱れて強権でしか統治できなかったイラクと、寄り合い所帯で「豪腕」というイメージでしかまとめられない民主党。そして、イラク戦争を引き起こした偽の「大量破壊兵器」情報と、「偽装企業献金」情報と、考えれば考えるほど良く似ている。
あの当時、イラクIAEAの査察に応じ、確認にもう数ヶ月必要としながらも、大量破壊兵器の存在については否定的だった。ところが無条件査察に応じなかったためにイラク戦争が開戦、後で大量破壊兵器はなかったことが判明した。
今回の公設秘書逮捕事件も似たようなにおいがする。検察は「背景は公判で明らかにする」と意味不明な仄めかしをしているが、「便宜供与」という「大量破壊兵器」があったかどうかは言わないでただ仄めかしているだけだ。しかし、これだけで、「民主党への風評戦争」は開戦にこぎつけたことになる。
小沢代表も、政治献金の透明性を明らかにして逆手を取られた。以前はゼネコン献金という「大量破壊兵器」を保有していたのだろうし、過去のことなら皆知っているような話。これも、イラクに毒ガス兵器などを元々供与したのはアメリカだったということと、小沢氏が自民党時代に培った集金術だったという点で酷似している。正直に政治資金規正法に則って「申告」したら、「無条件査察では実質違法献金だ」と言われたようなものだろう。
小沢代表は、しかし「続投」を表明したことで、実質的に空爆に対して対空砲火で反撃したことになる。
こうなると、ありとあらゆる情報爆弾が空爆され、それは辞任表明するまで続くだろう。長くとも半年は続きそう。で、「大量破壊兵器」があったかなかったかは、選挙後に明らかになり、その時、小沢首相がいなければ、大成功ということになる。
サダム・フセインは最終的に処刑されたが、小沢代表は「続投宣言」の後に辞任しただけで政治的に処刑されたに等しい。もし、そうなると民主党イラク内戦化という問題が起きてくる。あの人なんかは自民党に移るんだろうなあ、とか、色々もう憶測が乱れ飛んでいて、しばらく収拾のつかない状態になりそう。
実際には小沢代表が辞任しなくても衆院選挙は有利であることには変わりないのだろうけど、「世論」に押されて辞任したら、その途端に「民主党政権」は水泡に帰すだろう。大体、民主党内で出ているという「自主的に辞任すべきだ」と要請するなんて、要請したら自主的じゃないだろうが。これも、サダム・フセインが「国外退去したら攻撃しない」と脅されたこととそこはかとなく重なる。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ