ローレンス・サマーズの収入は高いか低いか

サマーズ米NEC委員長、ヘッジファンドから報酬5億円(日経)

オバマ米政権の経済政策の司令塔であるサマーズ国家経済会議(NEC)委員長が政権入りする前の1年余りの間に、ヘッジファンド「D・E・ショー」から総額約520万ドル(約5億2000万円)の高額報酬を得ていたことが3日、米ホワイトハウスの情報公開で明らかになった。

サマーズ氏は顧問を務めていたD・E・ショーからの高額報酬のほか、経営破綻した証券大手のリーマン・ブラザーズ公的支援で経営再建中の米銀大手シティグループを含む主要金融機関などから複数回にわたり講演料を得ていた。
講演料の合計は約277万ドル。証券大手ゴールドマン・サックスは1回の講演契約で13万5000ドルを支払った。このほか教授を務めるハーバード大学からも2008―09年分の給与として約58万7000ドルを得ている。

ヘッジファンドからハーバード大の給与の約9倍。講演料でも、約5倍、計約14倍。トータルで約15倍の凄いレバレッジだ。総収入は日本円で約9億円。
一見スキャンダラスな額で、

ウォール街」の政策運営への影響を懸念する見方が広がる可能性がある。

という記事に説得力ありそうだけれど、
池田信夫blog:たった1%の賃下げが99%を幸せにする

アメリカの大企業のCEOの平均年収は1420万ドル。日本の30倍以上だ。

なんて話聞くと、1420万ドル(約14億円)の3分の2。ハーバード大学学長さんがアルバイトに精出してやっとこの程度なのかと、妙にその額のしおらしさに感心してしまう。日本国民からすればスキャンダラスな数字だけれど、アメリカの富裕層からすればサマーズでこの程度かと思っているのかもしれない。多分、ヘッジファンドに反応して富裕でない人々からは反発受けそうだが、相対的感覚からすれば、反発は思いのほか限定的だろうか。わがイチロー選手だって年俸1800万ドル(約18億円)もらっている社会だし。
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