要するにクルーグマン教授は日本にカネ出せと言ってるんだろう

「日本に謝罪」…かつて対日批判急先鋒の米ノーベル賞教授(読売)

2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンプリンストン大教授は13日、外国人記者団との質疑応答で、1990〜2000年代のデフレ不況に対する日本政府や日本銀行の対応の遅さを批判したことを謝罪した。
教授は、「日本は対応が遅く、根本的な解決を避けていると、西欧の識者は批判してきたが、似たような境遇に直面すると、私たちも同じ政策をとっている」と指摘。「(3月で8・5%と)上昇する米失業率を見ると、失われた10年を経験した日本より悪化している」と述べ、経済危機を克服するのは予想以上に難しいとの見方を示した。

この記事に対し、池田信夫氏はクルーグマンの支離滅裂な経済論議」とし、発言がくるくる変わる実例を挙げ、

クルーグマンの矛盾した話に、しいて一貫性を求めるとすれば、「人為的にインフレを起こせれば望ましいが、現実には無理だ」といっているのかもしれない。それなら私も賛成だが、これを上のような混乱した形でセンセーショナルに発表するのは困ったものだ。

と批判している。けれど、本当の理由は経済学的なものではなく、もっとベタに政治的なものに思える。15日に報道された日経の記事、
米不良資産買い入れに日本マネー、ブラックロックCEOが表明

米政府が民間投資家と共同で金融機関の不良資産を買い取る計画に、日本の資金が投入される見通しとなった。米大手資産運用会社、ブラックロックが日本の機関投資家から約10億ドル(約1000億円)をメドに資金を集めて「官民投資基金」に出資する。ローレンス・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)が14日、日本経済新聞記者と会見し明らかにした。
「官民投資基金」はガイトナー米財務長官が打ち出したオバマ政権下での米金融安定化策の柱。住宅価格の下落を受けて値下がりしているローン債権と証券化商品を買い取ることで金融機関のバランスシートから切り離し、金融機関への信頼回復をめざしている。

これからカネを出してもらう相手にこれぐらいのリップサービス朝飯前というか、そういうもんだと思う。元々クルーグマンってそういう人だろうと思う。以前から政治的に立ち回る人という評判があったことだし。経済学者である前に政治的スポークスマンの人なんだろう。
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