決定的証拠出せなかったのだから死刑は棄却すべきだった

林被告、死刑確定へ 最高裁が上告棄却 カレー事件(朝日)

公判で最大の焦点となったカレー事件では、林被告と犯行を結びつける直接証拠がなかった。検察側は(1)殺人未遂事件を含め、林被告がヒ素などを使って夫や知人らの殺害をはかった「類似事実」が存在する(2)カレーに混入されたヒ素は林被告の自宅にあったものと同一(3)カレーへのヒ素混入の機会は林被告にしかなかった――などの状況証拠によって立証してきた。
弁護側はいずれの点についても反論してきたが、一審・和歌山地裁、二審・大阪高裁はともにカレー事件が林被告の犯行だと認めて死刑としたため、最高裁に上告。今年2月24日に開かれた弁論でも「カレー事件は金銭目的の保険金詐欺と異なり、林被告に動機がない」と強調し、改めて無罪を主張した。
また、ほかの状況証拠についても「ヒ素に関する鑑定は信用できない」「カレー鍋付近で林被告を見たという住民の目撃証言は、林被告の次女と見間違えた可能性がある」「他の人にも混入の機会はあった」と述べ、上告棄却を求める検察側に反論していた。

直接証拠もなく状況証拠も恣意的で死刑を確定させる最高裁など存在意義がない。検察は死刑求刑を撤回して無期懲役どまりにすべきだった。妥協の理由は、証拠を集められなかったこと。最高裁の判決は全く意味不明。
これでは、殺された側もなぜ殺されたか分からないし、死刑される被告を見る側もなぜ死刑にされなければならないのか分からない。少なくとも執行保留しなければ、暴走だ。
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