40歳は自殺率の分水嶺

30代の自殺過去最多 若い世代増加(朝日)

30代は前年比2%増の4850人と2年続けて過去最多。10代は611人(07年比12%増)、20代は3438(4%増)と増加に転じた。若い世代が増えた理由として、不況を背景にした雇用問題や職場のストレスの影響を指摘する専門家もいる。

一方で元資料の平成20年中における自殺の概要資料(警察庁)

平成20年中における自殺者の総数は32,249人で、前年に比べ844人(2.6%))減少した。

人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率(自殺者数÷人口×100,000人)は25.3%で前年に比べ0.6ポイント減少している。
しかし、10ページの表を見ると自殺率は19歳以下2.6%(+0.3)、20代23.3%(+1.3)、30代26.1%(+0.7)、40代30.7%(-1.2)、50代36.0%(-2.1)、60代33.7%(-1.3)、70代29.2%(-2.1)、80歳以上31.4%(-3.5)とものの見事に40歳未満が増加し、40歳以上が減っている。
金融危機がどう影響しているのか微妙だけれど、昨年は相対的に若者に辛く、高齢者に優しいという結果が出た。
そう言えば、昨年まではやたら介護問題とかで、高齢者問題に焦点が当てられ、中高年の雇用問題は団塊世代の定年が峠を越しつつあり、自殺率が逓減したのだろう。荒っぽく言えば、自殺する人はもうあらかた自殺してしまい減少し始めたと言えるのかも。
一番辛い目に遭っているのは一番増加が目立つ20代だ。こちらの問題に本格的に焦点が当たり始めたのは実は昨年末、今年に入ってからのように思える。偽りの景気拡大がそれを隠していたのだ。
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