エコポイント付き商品はポイント分だけ割高?

エアコンを買い換えた。実際に量販店売り場に行くと、エコポイント付きのエアコンは高い。元々省エネ性能が高いために高額なこともあるけれど、もう一つ市場メカニズムが働いているようだ。
エコポイントが付く付かないでエアコンが選別されると、エコポイント付きは自然に人気が出て、売り手側は値引きしなくても売れるとい算段する。一方のエコポイント除外された商品は逆に人気がなくなり、通常販売価格より安く売られているようだ。目に付いたものでは通常価格より更に2割引している。そもそも「通常価格」というのがあるのかないのか定かでないけれど、少なくともエコポイント付き商品は「通常価格」より割引されていないようだし、ことによっては「通常価格」以上なのかもしれない。逆に言えば、エコポイントなしの商品はエコポイント分「通常価格」よりも値引きされていると考えていい。
とすると、エコポイント付けてもらっても、そのポイント部分は価格に織り込まれていることになる。いくらエコポイントで還元と言っても、その商品は別にこちらから求めたわけではない「オマケ」だからさして有り難味も感じられないし、そもそも手続きが面倒。
問題はそれでも長期的に電気代で得するかどうかだけれど、エコポイントなしは投売り価格となると、その電気代の優位の分もかなり割り引かれてしまいそう。
店員さん曰く「1日8時間、夏3ヶ月、冬3ヶ月での比較ですけど、よっぽどがんがん使わない限りそんなに差は出ませんよ」という。冷房時期を梅雨明けとすれば、7月半ばから9月半ばぐらいでOKだし、中には雨の日でわざわざ冷房する必要もなさげ。冬はといえば、暖冬傾向なので、これも2ヶ月くらいか。よく言われる冷房摂氏28度設定でも、薄着なら充分涼しいし、冬場は設定18度程度で充分温かく感じられる。
とすると、要はエコポイントなど実際にも役に立っていないことになる。手続きの煩瑣分だけ損するとさえ言えるかもしれない。むしろ、省エネ商品の価値が全体的に反映されない逆効果の側面もある気がする。
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