梅雨明けしてなかった宣言

気象庁は出すべきである。過ちては即ち改むるに憚ること勿れ。
関東甲信は戻り梅雨? 前線の南下が影響(毎日)

梅雨明けしたはずの関東甲信地方は17日以降、曇りや雨の日が続いている。いったん北上した梅雨前線が南下したためで、真夏日とならない日が多く、1週間の日照時間が平年の4〜8割程度にとどまっている所がほとんどだ。今後1週間も天気はぐずつき、「戻り梅雨」が続く見込み。気象庁は毎年8月下旬に梅雨の期間を再検討するが、「梅雨明けの日付は見直す可能性もある」としている。
気象庁は14日、九州北部〜東海地方に先駆け、関東甲信の梅雨明けを発表した。梅雨前線が再び南下することは予想したが、関東付近では前線の活動が弱まると判断したためだった。

関東甲信の梅雨明け宣言をしたものの、いまだ梅雨が明けているのは九州南部と関東甲信だけだ。どこからどう見ても、判断の誤りは明らかだ。
このままでは1993年の冷夏以来の梅雨明け時期不明になる可能性もない。
確定日を見ると、1993年だけが空欄になっている。
そもそも、なぜこんなミスをしたのかと言えば、過去に今回とは逆に梅雨が明けているのに梅雨明け宣言せず、後で「○日ごろ梅雨明けしていた模様」という冴えない宣言を繰り返してきていた経緯がある。とにかく官庁はメンツにこだわるから過去に遡って梅雨明け宣言するのを避けたいというバイアスが働いたと思われる。
そもそも 梅雨予想の歴史と意義@wikiは、

大雨による災害に関心を持ってもらうことだったとしている。

とあるのだけれど、皮肉なことに関東甲信で梅雨明け宣言した途端、北海道のトムラウシなどで10人が大雨で凍死、山口県防府市では特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」で生き埋め。
まさか景気対策のために全国に先駆けて東京から前倒しで梅雨明け宣言せよ、と政府から圧力でもあったのかと勘繰りたくなる。3連休の前に宣言した方が気分的に夏休み気分も前倒しして消費も増えるだろうというこれまた役人の小賢しい判断でもあったのだろうか。
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