茂木敏充自民党前衆院議員の幼稚なツッコミ

朝まで生テレビ」を録画で見たけれど、自民党側はやはり民主党の財政政策攻撃に必死なようで、茂木氏が民主党消えた年金解決策に幼稚極まりないツッコミを入れていた。

茂木「(民主党の)人件費の削減の中には社会保険庁の職員の削減も入っているんですよ。その一方では長妻昭氏とかが人海戦術でやると言っている。人件費削減すると言っておきながらどうするんですか?」
細野豪志年金問題の解決は国の責任で行わなければならない。人件費の削減と別次元で考えなければならない問題」
茂木「公務員の人件費削減と公務員の人海戦術は矛盾するでしょう」

要はちっとも矛盾しないのだけれど、茂木氏がさも痛いところをついただろうという得意顔で「早く答えてくださいよ」と迫るのがおかしかった。
細野氏が言ったように、国の責任で解決するしかないのだが、それは人件費削減と矛盾するからやるな、と茂木氏は言うのだ。恐らく茂木氏の頭の中には社会保険庁が廃止されて来年1月に設立される日本年金機構という「非公務員」に任せれば、公務員の人件費を使わなくていいという論理なのかもしれないが、日本年金機構など形だけの非公務員であることは誰に目にも明らかだし、そもそもまだその組織はできていない。
茂木氏が「人件費削減」の立場からそれまで何もする必要がないと言うのなら、年金受給者は正当な支給を先送りされるわけで、その間に死んだ人は永久に報われないわけだ。
こういう状況だから人海戦術でも何でもやるべきという話になったのに、「人件費削減と矛盾する」と言うのだから噴飯物だ。
そもそも年金問題解決は未来永劫存在すると想定するならともかく、何年かかるかは不明としても、日本年金機構がさらに不正を続けない限り(その可能性は大いにあるとしても)その仕事量が増える性質のものではない。仕事量が決まっているのだから早く済ませれば済ますほど救われる人が増えるのは明らかだ。一般的な公務員の人件費削減とは細野氏の言う通り次元の違う問題なのは中学生レベルでも分かるはずなのだが、福田康夫内閣で行政改革担当だった茂木氏には分からないのだ。もちろん、視聴者は理解できないと高をくくってのツッコミのつもりなのだろうが、ツッコミ自体が下手糞なのだからどうしようもない。
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