眞鍋かをりさんを巡るワケワカメな陰謀論

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』: 真鍋ポスター事件の深い闇ーー真鍋かをりとフジテレビの自作自演・選挙妨害事件だった?

タレント「真鍋かをり」を囮にした、フジテレビ関係者を主体とする自作自演の選挙妨害事件だった可能性が高い。そもそも今回、使われた真鍋氏の写真は、真鍋側事務所が新しく提供した個人写真であって、真鍋氏がブログで指摘したような、昨年、城内氏との対談の折に撮った「ツーショット写真の使いまわし」ではなかった。真鍋氏は、「あの人とは何の関係もありません」という意味のこともブログに書いていたが、これも大嘘で、昨年、落選中で立候補予定の城内氏とネット用の対談を行っており、しかもその対談は、城内実ブログでは、ずっと公開されていた。

何がワケワカメなのかと言うと、件の真鍋かをりさんのブログで、

候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません。
1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています。

大嘘も何も眞鍋さん本人が自分で対談したことを認めている。一体何が大嘘なのかワケワカメ。それから眞鍋さんは対談した時の写真が使われたと言っているが、これは眞鍋さんの思い込みのレベルの話で本質的な問題でない。また、その時撮られた写真が加工されて使われたのかもしれない。ここら当たりは当事者しか分からないがいずれにしても重要なことではない。
問題はポスターの中で自分と城内実氏の写真が一緒に使われているということで、そんな使われ方承諾したことないということ。文芸評論家と称していながらこんな文脈も読み取れないのだろうか。また「全く関係ございません」も「政治的に応援しているわけではない」という意味であることも文脈から明らかだ。
大体、

そもそも、誰が、真鍋氏やフジテレビに、この話をチクったのか。真鍋氏が、フジテレビ「とくダネ」に出演自粛した件も、選挙妨害を目的にした「ポスター事件」なるものをデッチアゲて、それをマスコミに大々的に売り込むための自作自演劇だった可能性が高いのではないのか。

というのも意味不明。ポスターは不特定多数の人に見てもらうためにあちこちに貼られているからチクるも何も、見た人がすぐに事務所なりにメールで問い合わせられるのだけれど。チクるというのは秘密にされていることをリークすることだけど、堂々公開されているものどうやってチクれというのか。
それとも、山崎氏は眞鍋さんが対談に応じた時点で城内実氏を政治的に応援するのと同じだとでも言いたいのか。それじゃ創価学会系の雑誌に執筆、対談などなど何らかの形で登場した人は全て公明党応援団ということなのだろうか。なら「潮」に執筆していた故筑紫哲也氏らも公明党応援団ということになる。城内氏は真鍋さんが「当選まで禁酒している城内さんが祝杯上げられる日を祈っている」などと言ったとしているが、そんなお愛想だけで政治的に応援していると見なされたらたまらないだろう。また仮に応援していたとしても無断掲載とは全く別の話。社会常識も何もあったもんじゃない。女性から「またお会いできたらいいですね」と言われて、相手に「会う義務がある」と言っているようなものだ。
そもそも、城内氏は眞鍋さんだけでなく櫻井よしこ氏、福岡政行氏とも一緒に写ったポスターを作っている。よほどテレビタレントが好きな人らしい。この調子だと櫻井、福岡両氏からも了解を得たのかさえ怪しくなる。なあなあで事後承諾してくれるとでも思ったのか。
それからフジテレビ陰謀説ねえ。あるサイトには眞鍋さんがUSENの広告に出ていたからライブドア事件も絡めての陰謀説まである。
要は、
ライブドア小泉改革派=小泉チルドレンの選挙区でのライバル片山さつき
vs.
フジテレビ=ライブドアの敵=USENライブドア株を取得=USENのCMに出た眞鍋かをり城内実
ということになっちゃう。
とすると、この自作自演って誰のためなの、ということにならないか。自民公認の片山氏を援護射撃したのなら、系列的に矛盾してしまう。フジテレビが援護射撃すべきなのは郵政民営化に反対した城内実氏のはずだからオウンゴールということになる。そもそもフジテレビの放送認可は総務省(旧郵政省)が出しているんだけどね。こんなお粗末な自作自演っていくら何でもないだろう。それとも民主党の援護射撃なら、これはこれでどう見ても日ごろのフジサンケイグループの論調と完全に矛盾するんだけれど。
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