中国のCO2排出大爆発でも文句言いにくい日本

2007年のCO2排出量、中国が米国を抜き世界最大に(産経)

IEA統計によると、07年に中国のCO2排出量は1990年に比べて約3倍の60億7100万トンと、世界最大だった米国の57億6900万トンを上回った。
 世界全体の排出のうち中国は約21%、米国は約20%を占めた。IEAでは30年には中国の排出が世界の30%近くに達し、米国の13%前後を大きく上回ると予測する。中国の突出した増加幅の背景として、IEAでは石炭火力など多量のCO2を排出する発電所の建設ペースをあげている。
07年の排出上位10カ国は両国に続いて、ロシア、インド、日本、ドイツ、カナダ、英国、韓国、イランの順。同10カ国で世界の排出の約3分の2を占める。

なんてたって17年で3倍というのが凄い。年率7%くらいで伸び続けていることになる。
ところで同じ期間、日本の中国からの輸入額は1990年で1兆7928億円だったのが、2007年には13兆7843億円と7.7倍に増えている。(参照)中国国内の排出量ペースを更にダブルスコアで上回る勢いで増えていたことになる。
要は中国の国内のためだけの排出というより、日本の製造セクターの排出量を補う形で増えたことになる。おかげで日本の製造セクターはそんなに増えていない。一方、オフィスや家庭での排出は増えているので、製造セクター分は中国などにアウトソーシングしていたことになる。
これじゃ、開き直られる危険がある。「中国は先進国の代わりに二酸化炭素を排出し、安い製品を提供してきたのだから文句言うな」とか。
ということで鳩山イニシアチブの25%削減も、結局は中国頼みになりかねない。困ったものなのだ。
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