日本ワシントン記者クラブの捏造記事

普天間問題「しばらく待っていて」鳩山首相がクリントン長官に理解求める(産経12/19)

鳩山由紀夫首相が国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)関連の晩餐(ばんさん)会の席上、米国のクリントン国務長官に米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題の先送り方針を説明し、理解を求めていたことが明らかになった。18日夜(日本時間19日未明)、コペンハーゲン市内で記者団に明らかにした。
 2人は17日夜(日本時間18日午前)、デンマーク女王マルグレーテ2世主催の晩餐会に出席した際、隣席となり、約1時間半に渡り意見交換した。
 首相は「沖縄県民の期待が高まっている。日米合意は重いが、強行すると結果はどうなるか。大変危険だ。選択を考えているので、しばらく待っていてほしい」と要請。これに対しクリントン長官は「よく分かった」と答えたという。

ただし、産経以外の報道は普天間問題に触れなかったとのこと。↓
普天間は話題にならず 首相とクリントン国務長官立ち話(朝日)COP15:鳩山首相と米国務長官会話 普天間にはふれず(毎日)
日米間の懸案になっている米軍普天間基地の移設問題に関しては話題に上らなかった。(日経)
そいでもって、
駐米大使にクリントン長官から異例の呼び出し 普天間問題で米国の立場は不変(同12/22)

クリントン国務長官は21日昼(日本時間22日未明)、藤崎一郎駐米大使を国務省に呼び、日米関係の現状についての米政府の見解を伝えた。焦点の米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設という日米合意の早期履行を求める米政府の立場を伝えたとみられる。日本の駐米大使が国務長官から急遽(きゆうきよ)会談を求められるのは異例だ。
クリントン長官は17日夜(日本時間18日未明)に国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に出席した際、鳩山由紀夫首相と晩餐(ばんさん)会で隣席となり、意見交換した。この席で、首相は普天間移設問題について、現行計画に代わる新たな選択肢を検討するとの方針を説明するとともに、「(結論を)しばらく待ってほしい」と要請した。(中略)首相は記者団に対して、「(クリントン長官に)基本的に理解してもらった」と述べたが、米政府内には結論先送りへの不満は強い。このため、クリントン長官は改めて米政府の立場を藤崎大使に伝えたとみられる。

米国務省「駐米大使、呼びつけてない」(TBS12/23)

普天間移設問題をめぐり、藤崎駐米大使が21日にアメリカのクリントン国務長官に呼ばれ、会談したと話しましたが、これについてアメリカ側は、「大使は呼ばれたのではなく、国務省に立ち寄った」と説明しました。
 「(クリントン)長官が大使を呼ぶというのは、めったにないことでございますが・・・」(藤崎一郎駐米大使)
 21日、藤崎大使は、クリントン国務長官に呼ばれて国務省を訪れた、と述べました。これについて、国務省クローリー次官補は呼び出しを否定しました。
 「大使は(クリントン長官に)呼ばれたのではなく、国務省に立ち寄ったのだ」(国務省クローリー次官補)
 そして、訪れた理由については、「普天間問題の解決には、さらに時間が必要だ」との日本側の立場を伝えるためだったと説明しました。

そもそも、COP15鳩山由紀夫首相が普天間のことでクリントン長官と話し合ったこと自体が不確定。ならば、「誤解して理解した」というクリントン側の抗議の仕方もおかしい。一体何を前提に抗議したのか分からなんだ。
そして、クローリー次官補の説明は藤崎大使が、「普天間問題の解決には、さらに時間が必要だ」との日本側の立場を伝えるためだったと説明したとあるので、鳩山首相の説明の繰り返しに過ぎない。一方の報道はクリントン長官が「キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設という日米合意の早期履行を求める米政府の立場を伝えたとみられる」「改めて米政府の立場を藤崎大使に伝えたとみられる」と記者の憶測作文でしかない。
これを見る限り、産経はじめ、ワシントン記者クラブの捏造の可能性が高い。
そもそも1基地をどこに移転するかというマイナーな問題で日米首脳がこんなヒートアップしないだろうし、するほど暇じゃない。藤崎駐米大使とワシントン記者クラブの阿吽の呼吸の談合があったように思われる。そもそもコペンハーゲンでは普天間は話し合われていなかったのだから。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 ニュースブログへ