普天間基地移設先はやはり種子島

FNN

鳩山首相は26日、ラジオ番組の収録の中で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題に関して、「グアムにすべて移設させることは無理がある」と述べ、社民党などが主張する「グアム移設」に否定的な考えを示した。

なのだけれど、やはり種子島が一番経済的だろう。3年半前に書いた「名護よりも種子島に代替基地を」を復習すると、

種子島は面積445km²、人口36000人、これに対し沖縄本島は1206km²、123万人である。1km²当たりの人口密度で比べれば種子島が81人に対し、沖縄本島は1020人、12.6倍も人口稠密なのだ。
ちなみに名護市だけで見ると、210km²、59000人で、人口密度は280人だ。一方、中種子町に限ると、138km²、9700人、人口密度は70人に過ぎない。
人口密度が低いということは、騒音対策もその分、軽くて済む。しかも種子島はほとんど平地でその最高標高は300メートルにも達しない。基地建設費用も節約できる。
私はロケット打ち上げ基地のある南種子町から北の西之表市まで縦断したことがあるが、雑木林がのどかに広がっているだけだった。ここには沖縄のようにマンションが林立しているわけでもなく、西之表以外は市街地らしい所はない。島全体が過疎地に近い。

しかも、種子島には2006年に小型ジェット機発着可能な2000メートルの新種子島空港が作られた。プロペラ機しか発着できなかった1500メートルの滑走路の旧種子島空港の北西8kmにわざわざ造成されたのだ。しかも、ジェット便といってもチャーター便を東京から直行させるためだけのものだ。新種子島空港は東京などでは話題にならないが、典型的な“無駄な空港”なのだ。しかも、種子島は離島と言っても九州本土に近く、高速ジェットフォイルが鹿児島港と1時間半で結んでおり、空港はさして重要ではない。
それなら、この新種子島空港普天間基地の代替基地にしてしまえばよい。わざわざ綺麗な海を壊してまで名護の辺野古に作る意味など全くない。民間航空便は、以前の旧種子島空港を復活させれば十分だ。
普天間基地の滑走路は2700メートル、面積は約4.8km²。新種子島空港の滑走路をもう700m延長すれば、充分代替できる。これだけで“無駄な空港”のサンクコストを復活させられる。
しかも、新空港の北には比較的平坦な土地に広大な雑木林が広がっている。キャンプ・シュワブもついでにここに引っ越せる。まさにうってつけの代替候補地だ。
その結果、沖縄県の米軍施設総面積約240km²のうち、約25km²が削減されるので約1割減ることになる。それでも駄目だと言うのなら、沖縄は本音で基地移転を望んでいないことになり、永久に基地の島でいるしかない。
追記:保坂展人氏のブログで知ったが、琉球新報

北九州など県外への移設が可能

と98年当時、米国側が日本政府に伝えていたという。ならばなおさら種子島でもOKだろう。
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