ノーパンシャブシャブ大蔵官僚が天下りした京セラの総帥が日航CEOとは

信奉者多い経営哲学、小沢氏とも親交…稲盛次期CEOの実力は(産経)

京セラの稲盛和夫名誉会長(77)は、京セラや第二電電(現KDDI)を設立し、ベンチャー企業から巨大企業に育て上げた“カリスマ経営者”だ。若手起業家らに信奉者が多く、民主党小沢一郎幹事長や前原誠司国土交通相らとの親交の深さでも知られる。
 稲盛氏は鹿児島大学工学部を卒業後、昭和34年、京都セラミツク(現京セラ)を設立。町工場から連結売上高1兆円超、連結従業員5万9000人のグローバル企業に育てた。59年には電気通信事業の自由化に対応して、第二電電を設立し、大手通信会社とした。
 仏教に根ざした独自の経営哲学を持ち、京セラのバイブル「稲盛経営12カ条」には、公明正大、思いやりの心などを説いた項目が並ぶ。経営手法も独特で、組織を「アメーバ」と呼ばれる10人程度の小集団に分けて各集団を独立採算で運営する「アメーバ経営」でも有名だ。破(は)綻(たん)した旧三田工業(現京セラミタ)の再建や、名門カメラメーカー、ヤシカM&A(企業の合併・買収)などでも事業を拡大した。
 行政刷新会議に名を連ねるなど民主党とのかかわりは深く、昨年11月には、民主党新人議員の教育の一環として国会内で講演。小沢氏は「私が最も尊敬している稲盛氏」と紹介した。

その経営哲学は「カルト資本主義」にも紹介されていたけれど、何よりもその慈愛の経営哲学を発揮したのは大蔵省のノーパンシャブシャッブ事件だろう。
中島義雄(大蔵省・元主計局長)京セラへ就職の理由 京セラ 稲盛 和夫 名誉会長 の声明を読むと、

中島君は刑法に触れることはなかったものの、倫理的な面を含め大きな問題を大蔵省在職中に起し、退職しました。
 その後、彼は自らの過ちに気付き、退職金も辞退し、深い自省の日々を送っていたようです。
 昨年の秋、ようやく人間として立ち直ることもできたので、自分に残された短い人生を少しでも有意義に送りたいと強く思い、過去の地位や経歴すべてを断ち切って、新しい人生を求めて当社への入社を希望しました。
 彼は15年ほど前、私と哲学や宗教について議論していたことを思い出し、金融業界とは全く関係のないメーカーである当社への入社を敢えて望んだのです。
 私は人間の本質は善であると信じています。
 しかし、残念なことに人間は誰でも周囲の環境により、又自らの慢心により、過ちを起すことがあります。魔が差しとんでもないことをしてしまうことがあるのです。一度犯した過ちはどのような事情があるにせよ、非難されるべきでしょう。
 しかし、社会的な制裁を相応に受け、さらに自らも充分反省し、悔悟したならば、人生を出直す機会が与えられてもいいのではないかと私は思っております。
 中島君は当社への入社を希望しました。それを受け、当社の幹部役員が面談し、彼が過去を充分に反省し、残り少ない人生を当社のフィロソフィーにありますよう世のため人のために尽くしたいと真剣に考えていることを、また彼が当社のためになる人材であることを確認し、採用することを決めたのです。
 私どもは、彼に高い地位を与えようとは思っていませんし、彼の経歴から何かを得ようと考えているわけでもありません。
 ただ一回しかない貴重な自分の人生を必死でやり直そうとしている人間に、その機会を与え、救ってあげたいと純粋に思っているだけなのです。
 事実、現在彼は何ら特別待遇を受けることもなく、ごく普通の社員の一人として、一生懸命働いています。
 私は、このような人を救うという行為は人間として正しいことであり、善きことであると信じております。また、中島君が過去の深い反省に立ち、精進を重ね、素晴しい京セラ社員の一人となることを強く期待しております。
 以上申し上げました通り、中島君は自分の意志で京セラへの入社を希望したのであり、私どもが政治家や大蔵省からの働きかけを受けたことは全くありません。ましてや、このことによって大蔵省等から便宜を図ってもらおうとか、彼の人脈や経歴を利用しようとするような意図は当社には断じてありません。

ちなみに聞くところによると、中島氏はほとんど仕事らしいことはしてないのに年収2000万円ほどもらい、ウィキペディアによれば、

昭和41年、東京大学法学部卒業。同年、大蔵省入省。東大時代は駒場自治会副委員長を務めたほか、社会主義学生同盟に属し、社会主義青年同盟江田五月に決選投票で敗れ副委員長に。副委員長時代に全学ストを決行し、一年間の停学処分を受けた。当時の秘書課長であった高木文雄が、優等生らしからぬ異彩に目を付け入省させたと云われている。
1997年、京セラ入社。同社理事、北京代表所首席代表等を経て、2005年、船井電機取締役兼執行役副社長に就任。2008年6月、同社顧問となる。2009年4月、セーラー万年筆常務取締役、10月副社長、12月社長に就任。

と、華麗なる渡りをしている。京セラで理事になったのに、

事実、現在彼は何ら特別待遇を受けることもなく、ごく普通の社員の一人として、一生懸命働いています。

とは、これいかに。中島氏はよっぽど、ごく普通の社員の一人として、一生懸命働いたのだろう。そうでなければ、理事になれるわけもないし、他社から役員として迎えられるわけもないし。江田五月参議院議長とも大学時代から関係しているのだから、民主党との架け橋としても「仕事」したのだろうか。
まさに
情けは人の為ならず
の実践経営哲学だ。
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