自殺防止逮捕なんて人権侵害

東京地検 自殺を恐れた?「あえて否定しない」(スポニチ)

【石川容疑者ら逮捕】「今日まさに、身柄を取らなければならない必要性があった」。霞が関の法務・検察合同庁舎で午後10時50分すぎ、東京地検の佐久間達哉特捜部長らが石川容疑者逮捕を発表。現職議員を逮捕したという高揚感はうかがえず、淡々と緊急性を強調した。記者が自殺の恐れを考慮した逮捕だったのではないか、と質問すると、佐久間部長は「あえて否定はしない。相手があることなので」とかわし「供述の中身や供述時の態度や言動、証拠関係から判断した」。小沢氏が事情聴取に応じていないことも関係しているのかとの問いには「(逮捕した)本人たちのこと」と言外に否定。小沢氏の刑事責任追及については「今日は被疑者を逮捕したという発表。それ以外については今日の時点ではお答えできない」と述べるにとどまった。

そもそも自殺防止のために逮捕するなんて行政の越権行為としか思えないのだ。まさに裁量権を行使するための誰もが反対できない最強の言い訳である。人権を装いながら自殺が最強の証拠隠滅で、証拠隠滅する可能性があるから逮捕なんて論理を駆使すれば、誰だって自殺する可能性があるからもはや即逮捕がまかり通ることになる。保釈だって自殺の恐れがあるから駄目ということになる。
少なくとも、検察の判断だけでなく、精神科医のような第三者の判断まで必要となる。何の自殺する根拠も出さず、逮捕などは言語道断だ。もし客観的に自殺する可能性があったのなら、それは保護であり、逆に逮捕取り調べを延期する処置を取らねばならない。
勝手に自殺するなんて決めつけると、内心の自由も侵害する。人が内心どう思っていようが干渉されるいわれなどない。内心の自由憲法19条で保障されている。
自殺したいと思う自由があるし、自殺は犯罪ではない。自殺で被疑者死亡のまま書類送検された話なんて聞いたことがない。要するに余計なおせっかいにかこつけた裁量権の拡大なのだ。
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