国会の自家中毒

結局、国会の主な役割は国会という内輪の揉め事を議論することが仕事であるらしい。
仮に小沢一郎衆院議員の政治資金規正法にかかわる疑惑があっても、数百人にのぼる国会議員の1人の疑惑でしかない。なのに、国会はたった1人のための議員のことが最大重要な審議案件になってしまうというのは、国会の自家中毒というものだろう。

通常国会:野党、日程協議応じず 「政治とカネ」集中審議求める(毎日)

18日召集された第174通常国会は、民主党小沢一郎幹事長の元秘書、石川知裕衆院議員らの逮捕を受け、野党側が「政治とカネ」を巡って攻勢を強めている。政府・与党は21日から衆院予算委員会で09年度2次補正予算案の審議入りを目指しているが、野党側は日程協議に応じる姿勢を見せず、審議のめどは立っていない。

予算委員会NHKの生中継をたまに見ることもあるが、十中八九予算案に関係ない質問ばかりだ。予算委員会では、他の委員会とことなり、予算以外の一般質問も許されるからだ。野党の議員は必ずと言っていいほど予算案のことなど質問せず、国会内不和の質問に集中する。また、タイミングのいいことに通常国会前に必ずネタの燃料が注入される。
ひょっとしたら、こ難しく面倒くさい予算審議よりも内輪の揉め事の方が質問しやすく、一般受けするから、わざとそうした慣例を作っている気配がある。これは政権交代しても変わらないとしたら、こちらの方が小沢問題よりはるかに問題だ。そもそも事業仕分けなんて本当は予算委員会の仕事なのだから。
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