世界の3月の気温は観測史上最高

道内4月の気温、乱高下 野菜高騰、桜遅れそう /北海道(毎日)

4月に入り、北海道では気温の寒暖差が激しい日が続いている。原因は北極圏の寒気が日本など中緯度地域に流れ込む「北極振動」と、太平洋赤道域の海面の水温が高くなる「エルニーニョ現象」の影響で、平年より強い寒気と暖気がせめぎ合っているためだ。これは全国的な傾向で、10日には15度を超える暖かさだった札幌市では14日、強風が吹き雪も舞った。

こういう記事がたくさん出て、「地球温暖化っては何だったの?」と今日のテレビキャスターが言っていたのだけれど、印象とは別に地球温暖化は着実に進んでいるようだ。
気象庁:世界の月平均気温

2010年3月の世界の月平均気温平年差(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)は+0.44℃(速報値)で、1891年の統計開始以降、最も高い値となりました。世界の3月平均気温は、上昇傾向が続いており、長期的には100年あたり約0.82℃の割合で上昇しています。

平年差が大きかった年(1位〜5位)

1. 2010年(+0.44℃)、2. 2002年(+0.43℃)、3. 1990年(+0.41℃)、4. 1998年(+0.35℃)、5. 2004年(+0.34℃)

GISS:Comparison of 2010 Temperature to the Two Other Years with the Warmest Annual Means
によると、今年1−3月では、

2nd warmest out of 131 years

とのこと。
この傾向はある程度予測されて来たものだ。
池田信夫氏の「地球寒冷化」記事の引用が恣意的な件

しかし、残念ながら太陽物理学者は数ヶ月先には太陽放射が上向くと予想している。太陽の黒点消失も循環的現象で、新しい循環がまた始まるとのことだ。
基本的に再び太陽活動が活発化することは地球史的にも歴史的にも間違いない。むしろ、自然的要因は今が底である可能性が高いのだが、それでも気温は上昇トレンドにある。当たり前だろう。大気中の二酸化炭素濃度は循環的ではなく一方的に高くなっているのだから。

とか、
誤訳に基づいた池田信夫「太陽活動は弱まっている」

これから2013年まで太陽活動は強まると予測しているのだ。ただ、2013年のピークは1928年以来の最も少ないピークの黒点数になるだろうということ。あくまでピークとしては1928年以来最低ということだ。これからどんどん太陽活動が弱くなるなどとはどこにも書かれていない。

などで指摘しておいたが、現実は本当に希望的観測のようには行かないようだ。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 環境ブログ 環境学へ