公然の腹案って


鳩山由紀夫首相は普天間基地の移転先に浮上している徳之島について「まだ正式に申し上げていないが、(1万人以上の)集会は民意と受け止めざるを得ない」と言ったそうだ。ということは腹案というのは結局、徳之島だったということになる。
おかしいのは、腹案というのはまだ公に明らかになっていないから腹案という。けれど、腹案と言った時、徳之島は既に候補地として挙げられていた。なので、それ以外が腹案と普通に考えるべきだろう。

「正式に申し上げていない」からまだ腹案だなんて、普通の国語力なら×だろう。公式に申し上げて初めて「腹案を示す」ことにはならない。マスコミが勝手に言っている段階ではまだ腹案だなんて、そういうのは「公然の腹案」ということになる。「公然の秘密」なら言い回しとして定着しているが、「公然の腹案」なんて聞いたことがない。
それに集会が民意というのも、これまた非民主主義の表明だろう。集会は所詮集会に過ぎない。正確に言えば「集会がマスコミで大々的に取り上げられたから民意として受け取らざるを得なくなった」ということで、もう滅茶苦茶なのだ。実際には徳之島には賛成派もかなりいるし、大体1万5000人なんて主催者発表で、その中には相当本土から来たプロ市民がまざっていることも容易に想像できるんだけど。
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